10月1日と2日、第6回日本アンプティサッカー選手権大会が富士通スタジアム川崎で開催され、FCアウボラーダが2年ぶり2度目の優勝を果たした。

アンプティサッカー(Amputee Football)とは、病気や事故により上肢または下肢の切断障害を持った人々により行われるサッカー。試合は少年サッカーとほぼ同じ大きさのピッチを使い、7人制で50分間(25分ハーフ)行われる。

ルールはサッカーとほぼ同じだが、杖で故意にボールに触れるとハンドとなること、オフサイドが無いことやスローインではなくキックインであること、GKはペナルティエリアから出てプレーができないなど特有のルールが存在。ただ、スピード感や接触プレーの激しさなど、フットボールらしいダイナミックなプレーが魅力である点は変わらない。

第6回となった今大会、参加したのは6チーム。前回優勝のFC九州バイラオール、同準優勝のFCアウボラーダ、関西Sete Estrelas(セッチエストレーラス)、TSA FC、そして千葉・北海道、広島・静岡という2つの合同チームだ。

アンプティサッカー日本選手権

大会は昨年に続き、富士通スタジアム川崎(旧川崎球場)で開催。第1回から第4回大会の会場もフロンタウン川崎であり、今大会は川崎市との共催として行われた。なお、Jリーグの川崎フロンターレも以前から協賛している(今大会の大会実行委員長もフロンターレ前社長、現在は会長を務める武田信平氏)。

グループステージとノックアウトステージを経て、決勝へ進んだのは九州バイラオールとアウボラーダ。この両チームは過去2大会も決勝で顔を合わせており、結果は1勝1敗。日本アンプティサッカー界を牽引する2強による決戦となった。

今大会も、『一人でも多くの方の「元気」で「いきいきとした毎日」を応援したいという思いから、障がい者スポーツを応援しています』という湧永製薬が試合をネットでライブ配信。決勝戦もフル動画が残っている。

試合は前半21分、ボールスキルと駆け引きに長ける野間口圭介のゴールで九州バイラオールが先制。しかし、後半17分にアウボラーダのエース、“ヒッキ”ことエンヒッキ・松茂良・ジアスの同点弾を決め、1-1で10分ハーフの延長戦へ。

両者の激しい攻防は延長戦でも続いたが、延長後半にアウボラーダが相手のオウンゴールで逆転に成功すると、終了間際にはヒッキがゴラッソ!(動画1:32:06から)

ポルトガル語で「夜明け」という意味を持つアウボラーダが3-1の逆転でライバルを下し、日本一のタイトルを奪還した。

アンプティサッカー日本選手権

歓喜のアウボラーダ。力尽きて倒れているのがヒッキだ。彼のプレーに対し、スタンドからはたびたび大きな歓声が上がった。日本代表のエースでもある彼が、改めて“違い”を見せた大会だったといえる。