今年6月~7月にアメリカで開催されるFIFAクラブワールドカップ。
大会フォーマットが一新され、6つの大陸から32チームが参加する今大会には、日本から浦和レッズが出場する。
この新クラブW杯はFIFAのジャンニ・インファンティーノ会長の肝いりだったが各方面からの反応は芳しくない。
FIFAは放送パートナーを見つけるのに苦労していたが、昨年12月にDAZNが8億ポンド(1519億円)で世界での放映権を獲得した。
『Telegraph』によれば、英国の大手民間放送局である『ITV』は、DAZNの契約が決まる前に英国での放映権獲得を希望していたという。
ただ、『ITV』が提示した入札額は0ポンドだったそう。
同局は、自社の主要地上波チャンネルでの試合放送に同意すれば、契約を無償で譲ってもらえると期待していたという。制作費に投資し、幅広い視聴者に試合を放送することを約束するだけで、FIFAを誘惑するのに十分だと考え、オファーを出したとされている。
英紙『Mirror』は、「ITV、8億ポンドの大会をタダで放送する生意気な入札でFIFAを怒らせるリスク」とこの話題を伝えている。
世界での放映権を獲得したDAZNは、英国ファンたちが自社のサービスにログインして観戦することを期待しており、英国の放送局へサブライセンスを付与するかは未定だそう。
同大会に参加するマンチェスター・シティとチェルシーは、最大で6000万ポンド(114億円)もの臨時収入を得られる可能性があるとか。また、参加32クラブが所属する国の連盟・協会にも資金が支払われる連帯基金のようなものもあるそう(日本ならJFA)。
ただ、今大会のチケット価格は大幅に値下げされている。FIFAはアメリカまで来るサポーターへの忠誠心に報いるためとしているが…。