2010年11月7日(日) - パルク・デ・プランス(パリ)
Paris Saint-Germain
2
2-1
0-0
1
Marseille
エルディンチ
オアロー
9'
19'
得点者
23'

ルチョ・ゴンサレス


パルク・デ・プランスで開催された今季最初のフランス・ナショナルダービーマッチは、地元の大観衆の中でホームのPSGが2-1で勝利を収めた。

PSGの勝利の決め手は試合の入り方の良さであった。アグレッシブに、かつ謙虚に。自分たちのやれること、やってきたことを150%やりきった。テンションは高くとも攻撃に人数をかけ過ぎることなく、切り替えを速く保ち、ボールを奪ったらスピードを落とさずフィニッシュに持ち込んでいった。

半ば奇襲気味に仕掛け、9分に左サイドからのネネーのシュートが弾かれたところをエルディンチが詰めて先制点を奪うと、さらに19分にもディアワラのクリアミスを起点に攻撃を成功させる。拾ったオアローがネネーに渡し、そこから送られた浮き球に自ら飛び出してゴールを決めた。

23分には1点を返され、徐々に相手の対応が変化してきたことで完全な優位性は失ったものの、多くのピンチをゴールキーパーのエデルが防いだことでこれ以上の失点を重ねず。後半当初からの、「ボールを繋がれて押し込まれる」状況は守備ができるボドメル、リュインデュラの投入と4-2-3-1への変更でカバー。終盤のパワープレーでも何度かの大ピンチを凌ぎ、リードを守った。

逆に言えばマルセイユは試合の入り方に失敗したといえる。相手の素早い攻守の切り替えに対応できなかった。カットされる危険性の高い軽率な横パスを出し、中盤は最終ラインを孤立させ、クリアボールをみすみす相手に渡していた。それが序盤に訪れた劣勢の時間帯を作り出し、結果的に2つの失点につながった。

23分に「これぞジニャック」という飛び出しと突破からクロスが入り、スルーパスを出したルチョ・ゴンサレスがキーパーが弾いたところに詰めて一点を返すと、徐々に押し返す場面も増えた。さらに後半は、アブリエルを投入し「ボールをできるだけキープし、広く動かして相手を下げさせて、速攻の危険を減らしつつ攻撃」という戦術でペースを掴んだ。

しかし、前述の通りPSGのキーパー、エデルが当たっていたこともあって追加点を奪うことが出来ず、交代で対応されてパス回しも止められるようになってしまう。中盤を諦めてパワープレーに出た終盤の追い上げも実らず。結局最初の2失点が響いて敗北を喫することとなった。


【厳選Qoly】なぜ?日本代表、2024年に一度も呼ばれなかった5名

ラッシュフォードの私服がやばい