名古屋グランパス | 4 | - | 0 | アル・アイン |
金崎 金崎 ケイタ(OG) 藤本 |
27' 45+2' 61' 78' |
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ACLの開幕から苦戦を続けていた名古屋が、ようやく勝利を挙げた。大量4得点をあげての快勝という結果となったが、決して内容は盤石というものではなかった。 従来の4-3-3から4-4-2に変更して望んだものの、バランスが良いとは言えない立ち上がり。ケネディが下がって囮となり、空いたスペースを使おうという戦術であったが、永井との連携が悪く2トップが全く機能せず。その分両サイドハーフが頻繁に前線に顔を出したが、その分サイドバックが守備で孤立する場面が非常に多く、アル・アインのカウンターに崩されかけた。前半の中頃から小川が左に移り、その後右にチェンジしたことでやや改善はなされたものの、それでも守備の問題は大きかった。序盤に失点していたら試合の流れは大きく変わっていただろう。 ただ、展開は名古屋に味方した。27分に決定的なピンチを楢崎が防いだ後のカウンターで、藤本のクロスをケネディが収めてスルーパス。金崎が裏に飛び出して先制点を奪取。さらに前半ロスタイムにも阿倍のアーリークロスから金崎がヘディングを決め、今日2点目を叩きだした。 後半はさらに得点を追加。61分には藤本のコーナーキックからの流れで、増川の折り返しをケイタがオウンゴール。76分にはカウンターからケネディが下がって空いたスペースに、トップ下に移った藤本がドリブルで進出。ファレス・ジュマを退場に追い込んだ上に、フリーキックを直接決めて4点目をあげた。 とはいえ終盤まで決して名古屋のバランスは良くはなかった。小川がサイドで守備をして初めてまともな守備になったということは、最終ラインの前を3人で守らないと拙いということ。さらに永井はケネディとの関係が悪いため2トップでは機能しない。ならば3ボランチの方が無駄がなく、金崎と藤本を両サイドに置いてケネディと関係を組ませた方が効率的。しかし永井の個人の能力は効いているためベンチに置くのは惜しい。名古屋のジレンマは続きそうだ。 |
シドニーFC | 0 | - | 3 | 鹿島アントラーズ |
42' 51' 90+2' |
野沢 フェリペ・ガブリエル 興梠 |
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本拠地カシマスタジアムが震災で使用できなくなった鹿島アントラーズは、予定が変更されアウェイゲームを先んじて行うことになった。オーストラリアに乗り込んでの試合は3得点を奪って勝利を収めることに成功し、勝ち点を5に乗せた。 試合感の欠如からかパスミスが多く見られ、ボールを支配しつつも安定感のない序盤となったが、前半42分に先制点を奪取する。野沢の縦パスを受けた興梠が反転でケラーを抜き、中央へと折り返し。フェリペ・ガブリエルのシュートがDFに当たったところに野沢が詰め、ゴールに押し込んだ。 後半は縦の展開のスピードと、プレッシャーの強度の向上により、カザリンの頭を使われる場面を減少させることに成功。ペースをさらに握り、51分にカウンター気味に持ち上がった興梠から、右サイドでフリーになった野沢にパスが繋がり、クロスが入る。カルロンと興梠が囮となりファーで余ったフェリペ・ガブリエルがヘディングを決めて2点目。 終盤は途中出場の本山が試合には入れず、4-1-4-1に変更したシドニーのシステム変化でマークに苦しみ、何度か決定的チャンスを作られる展開となったが、何とか防御。そしてロスタイムに裏に飛び出した興梠が3点目を決めて、結果的には大量リードで快勝を収めることになった。 |
(筆:Qoly編集部 K)