Sepahan
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3
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2-0
1-1 |
1
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Bunyodkor
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ジャヌアーリオ トゥレ アギリ(PK) |
28' 33' 69' |
得点者
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57' |
ジョルジェヴィッチ |
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今シーズンのイランリーグを制したセパハンが、ホームでブニョドコルを撃破。ベスト8に駒を進めることに成功した。
前半はほぼ完全にセパハンのペース。ヘイダリの突破やジャヌアーリオ、ナヴィドキアのバイタルエリア侵攻、トゥレの飛び出しが機能。攻撃が上手く行ったことによってチーム全体がより前に、よりコンパクトに形成され、ゲームを支配した。
28分にはジャヌアーリオがミドルシュートを放ち、強烈なカーブが掛かったボールでネステロフに反応を許さず先制点を奪取。33分にもセットプレーからのカウンター一発でトゥレが裏に飛び出し、角度のないところから前に出てきたネステロフの上を抜く小さなループシュートで追加点を奪取した。
後半に入って間もない52分には、セットプレーの際のポジション取りでトゥレが警告を受け、抗議を続けたことで退場処分となってしまう。さらに57分にはコーナーキックからジョルジェヴィッチにゴールを許して詰め寄られてしまう。
しかしその後、相手の守備の稚拙さを利用して3点目をあげることに成功する。右サイドからのロングボールでジャニュシュがジョルジェヴィッチの前に入り込み、ペナルティエリアの中で引き倒される。獲得したPKをアギリが豪快に決めた。試合終了までの間はやや押し込まれる場面が増加したものの、運も味方しさらなる失点は逃れた。
ブニョドコルは今大会のグループリーグでは前半に苦戦、後半に持ち直しという結果になっているが、内容はむしろ逆と言っていい。
強烈なフォアチェックとショートカウンターという「形」を持っていた序盤とは違い、ジャディゲロフの欠場をきっかけに4-4-2を導入してからは非常に茫洋としたサッカーをしている。二枚のボランチは位置が低く、2トップは前に残るためプレスがかからない。下がると守備の稚拙さが目立つ上、中盤のテクニックがそう高くはないためにパスを繋いで押し上がるのは成功率が低い。
この試合もその通りの内容だった。ソリエフをやや下がり目にして守備に参加させるという新しいオプションは取り入れていたが、セパハンの前に出るプレーに押され、サイドを執拗に破られて押し下げられ、パスを繋ごうとすればミスを犯して奪われる。それを避けようとすれば前線に可能性の低い一発狙いのパスを入れるばかりで、簡単にインターセプトされるか、そのままゴールラインを割る。これでは機能するはずもない。
後半は10人になったセパハンが下がったため、ラジャボフやカルペンコが前線に近い位置でプレーできるようになった。攻撃の点では若干可能性が生まれ、57分には得点もあげた。しかしその途端にジョルジェヴィッチが楽観的なポジショニングでミスを犯し失点。せっかくの反撃ムードを台無しにしてしまった。
(筆:Qoly編集部 K)
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