2011年6月3日(金) - スタッド・ドゥ・レステレル(サン・ラファエル)
Italy
1
1-0
0-1
1
Portugal
ガッビャディーニ
26'
得点者
72'
バウデ


イタリアとポルトガル、欧州勢同士の戦いは1-1のドローで終了した。イタリアが勝ち点4で2位、ポルトガルが勝ち点2で3位となり、この2チームが最終節で決勝トーナメント進出を争うこととなる。

試合全体を通して、より安定したプレーを見せたのはイタリアの方である。コンパクトなディフェンス、ボールを奪われた場合の素早い切り替え、そして縦に早いシンプルな攻め。相手の激しいプレスに晒された際にも冷静にペースを乱さずプレーした。また今日はポルトガルが4-3-3ということで、サイドバックとウイングの間のスペースを狙って攻撃を組み立てた。

そして26分、左サイドからのボリーニのアーリークロスを、ペナルティエリアでガッビャディーニがキープ。鋭い反転でロデリック・ミランダを抜き去り、角度のないところからシュートを決めて先制点を奪取した。後半は反撃を受ける機会も多くなり失点も喫したが、チャンスも多かった。決定力がもう少しあれば問題なく勝利できただろう。

一方、ポルトガルは比較すれば安定しない試合ではあった。おそらく、プランとしては「試合開始20分で先制する」というものがあったと考えられる。キックオフからオーバーペースと思えるような激しいプレスをかけた。押し込み、相手の強みであるカウンターの基点すらも潰し、一方的に攻勢に出ようとしていた。

ただしやはり飛ばしすぎは否めず、先制点も得られなかった。15分も経つと運動量が落ち、プレスが維持できなくなり、前半の残り25分はミドルシュート以外には全くチャンスを作れなかった。

だが後半に行った修正が功を奏した。機能しなかったグリーロを下げてマリオ・ルイを、そしてジュリオ・アウヴェスを下げてCFのバウデを投入。ネウソン・オリヴェイラを左サイドのウイングに、サナをセンターハーフに移した。

フォーメーション自体は変わりはないが、中盤はより横並びとなってサイドの守備をカバーし、3トップはネウソン・オリヴェイラが高い位置に、モウティーニョがやや下がり目に。4-4-2風のポジショニングを形成してサイドの守備を向上させた。

また、何より強靱なフィジカルを持つバウデが最前線でターゲットマンとして機能。ハイボールでも曖昧なパスでも、DFとぶつかってマイボールにしてくれる。同時に彼が囮となってドリブルの技術が高いネウソン・オリヴェイラにスペースを与えてくれる。そのため、攻撃にも多くの向上が見られた。

攻撃的にプレーしたためカウンターには終始悩まされたものの、72分にはセドリック・ソアレスの左コーナーキックから同点に追いつくことに成功。前に出たヴィオッティが触れず、ファーに流れてきたところにロデリック・ミランダが詰める。彼をマークしていたマローネの足に当たってクロスバーに直撃。落下してきたところをバウデが押し込み、貴重な勝ち点1を獲得した。

(筆:Qoly編集部 K)


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