2011年6月10日(金) - スタッド・マヨル(トゥーロン)
Mexico
1
1-1
0-0
PK 4-5
1
Italy
グアルチ
32'
得点者
43'
デストロ


3位決定戦は「らしい」オープンな攻め合いの展開となった。お互いに守備でコンパクトさがなくスペースが生まれており、比較的容易に前線へとボールを運ぶことが出来た。

その中、先制点を獲得したのはメキシコであった。32分、右サイドにサポートに向かったデ・ブエンがアーリークロス。ペナルティエリア内でグアルチが落とし、プリドがDFをかわしてシュート。キーパーに弾かれたところを再びグアルチが叩き、ゴールに決めた。2人がフリーというマークの緩さも3位決定戦ならでは、といえようか。

しかし、後半はイタリアがペースを掴んだ。前半のままでいいと変化なく臨んだメキシコ、そしてこのままではマズイと危機感を持ったイタリアの差である。早くもハーフタイムで2枚を交代。ガッビャディーニとミスラカを下げ、ダレッサンドロ、デストロを投入。さらに各個人のプレスの強度を上げ、積極的にコンタクトプレーを挑んでボールを奪いにいくようになっていた。

そして後半開始から間もない43分、セットプレーから同点に追いつくことに成功する。ソリアーノの右CKをデストロがヘッド。DFにブロックされたところを自ら受けてボレーシュート、見事にゴールに決めた。

その後も両チームにチャンスは訪れたがネットは揺れず、決着はPK戦に。

先攻を選んだイタリアはデストロ、カルディローラ、ソリアーノ、サポナラと4人連続で成功。さらにメキシコの3人目リベラのシュートをシルヴェストリがセーブし、リードを奪っていた。5人目のパロスキが緊張からか左に外してしまったが、6人目のダレッサンドロが成功し再び一歩先行。

そしてメキシコの6人目バレンシアが蹴ったシュートを、再びシルヴェストリがセーブ。サドンデスにまで持ち込まれたPK戦を制したイタリアが大会3位の座に輝いた。



(筆:Qoly編集部 K)


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