2011年6月10日(金) - スタッド・マヨル(トゥーロン)
Colombia
1
0-0
1-1
PK 3-1
1
France
ジョセフ=モンロース
52'
得点者
76'
サパタ


コロンビアとフランス、共に速攻系のチームが決勝で顔を合わせることとなった。

フランスにとってはおそらく、イタリアよりもずっとやりやすい相手だっただろう。フィジカルでは大きく上回っており、組織的に追い込まれるわけでもなく、前線にボールも収まった。序盤こそ長いボール一発でムリエルの飛び出しを許す場面があったが、それを凌ぐことに成功。チーム全体が高い位置をとり、相手の攻撃の枚数を減らすことで徐々に守備も安定。

相手最終ラインの高い集中力とスピードによってなかなか前線の突破が成功せずかなり攻めあぐねはしたが、失点をする雰囲気はあまりなく、優勢を保っていたといえる。

そして我慢を続けたことで相手の守備に隙が生まれた。52分、トレヴェルが左サイドに長いボールを入れると、アリアスがインターセプトを失敗。フリーでボールを受けたブルジョワがクロスを入れると、さらにムリージョが空振りした。この結果、フリーで落下点に入ることが出来たジョセフ=モンロースがヘディングを決める事に成功し、先制点を奪取したのである。

一方苦しんだコロンビアも、ようやく相手が守備的になったことにより反撃の機会を獲得する。しかし人数が揃ったブロックを崩しきれない場面が続く。さらに71分にはカベサスの直接フリーキックが左ポストに当たって内側に弾かれたものの、ちょうどキーパーの胸元に飛んでいくという不運もあり、厳しい展開だった。

しかし76分、コロンビアは少ないチャンスを生かした。これもフランスに守備のミスがあり、それを生かした格好だった。ハメス・ロドリゲスが右CKを蹴ると、交代で入ったばかりのサパタがファーサイドでぽっかりフリーになっていた。格好の機会を生かし、サパタは確実にヘディングを決めて試合を振り出しに戻して、PK戦に持ち込むことに成功する。

そしてPK戦では、追いついた勢いのままにコロンビアが力を見せた。先攻フランスの1、2人目、ル・タレック、ポグバのシュートを立て続けにボニージャがセーブ。その気迫に負けじとハメス・ロドリゲス、ムリージョが連続で成功。大きなリードを得た。

3人目のデュプルスにはゴールを許し、さらにその後フランコは甘いコースに蹴って止められてしまった。しかし4人目、ジャルサルのシュートはクロスバーに当たり、真下に落下したがラインは割らず。最後のシュートをカンデロが冷静に決め、余裕を持って試合を終わらせた。


(筆:Qoly編集部 K)


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