イラン戦での更なる驚きに向けて

また、トルクメニスタンとインドへの連勝でグアムサッカーへの注目が高まっている例として、ライ会長はカメルーンから10月に親善試合のオファーがあり(10月13日にアウェーのトルクメニスタン戦があるため断った)、モンゴルとタイで合計2人のプロ契約選手も生まれた事も明かしました。タイ・プレミアリーグのチャイナート・ホーンビルFCに所属するブランドン・マクドナルドはインド戦での先制点を決めた選手です。

グアムは2003年の第1回東アジアカップ予選に参加し、初戦のマカオと次のモンゴルにそれぞれ0-2、チャイニーズ・タイペイ(台湾)に0-7、最終順位で香港に0-11と、4戦全敗でノーゴール・22失点の最下位でした。

香港スタジアムで観戦していたライ会長は「失点するたびに胃へナイフが刺さる感覚だった」と述べながら、W杯予選の好調と共に、2014年の東アジアカップ2次予選で香港に0-0と引き分けた事を「大きな進歩」と喜んでいました(動画は香港戦の前半ハイライト)。

その後にマイクを取ったホワイト監督は、「2次予選開始前にD組の首位になる事を宣言している。イランはアジア最強チームの一つで、10万人(グアム全体の人口の半分以上)の観衆の中の試合は大きなチャレンジだが、イランも(初戦でトルクメニスタンに1-1で引き分けて)我々には負けられないというプレッシャーがかかるはずなので、チャンスが無いわけではない」と語りました。

なお、両国の対戦は2000年11月24日に一度だけありますが、これが史上初のW杯予選試合だったグアムは、敵地で0-19という当時の国際Aマッチ最大点差世界記録で敗れています。これを翌年に更新したのが、オーストラリアに0-31で敗れたアメリカ領サモアでした。 それでも、香港と競り、さらにこの予選ではホームの台湾に2-1で勝っている事から、アザディスタジアムという超難関でも戦えるという自信を持っているようです。

グアム代表は31日までJ-GREEN堺で合宿を行い、同日深夜にイランに向けて出発して、9月3日にテヘランのアザディスタジアムでイランと対戦した後、8日にはホームに戻ってオマーンを迎えます。

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