――そんな中、ベルギーのベフェレンへの移籍を選びましたが、どういう経緯で今回の話に?
実は昨季からずっと関心を持ってくれていたんです。それが改めて具体的な話になった感じですね。新監督(来季は、かつてベルギー代表DFとしても活躍したフィリップ・クレマンが監督に)が決まってからも、良い話をもらいました。
――システム的にもシュロンスクと近いので、フィットしやすそうな雰囲気もありますが、どうでしょう?
システムは4-2-3-1かユヴェントスも使っている3-4-2-1がベースみたいですね。前線にでかい選手がいるのでロングボールを放り込むこともあるみたいですが、パスで繋いでいくスタイルも採用したいようです。監督からも「サイドに速い選手を置くので、そこにパスを出せる選手が欲しいんだ」と聞いています。
W-B neemt Ryota Morioka over van @SlaskWroclawPl! De middenvelder tekent een driejarig contract. Hij koos voor nr. 44! #wbe #welcomeryota pic.twitter.com/edOrAnLfO6
— Waasland-Beveren (@WaaslandBeveren) 2017年6月6日
――前線のでかい選手っていうのはジーニョ・ガーノですね。190cmオーバーの高さとその身体能力でユース年代から期待されてきました。
チームから聞かされる話も「あいつへのパスさえあればチームは勝てるのに…」みたいな感じでしたよ。
――そのガーノもまだ23歳と若いですが、ベフェレンはチーム全体として若い印象があります。
そうですね。たしか、過去には有名になる前のヤヤ・トゥレとかもいたんですよね。
――はい。チームが合併して少し方針は変ったかもしれませんが、前身のKSKベフェレン時代は、コートジボワールのパイプも積極的に使っていた印象ですね。後にローマに行くジェルヴィーニョだったり、アーセナルで活躍したエマニュエル・エブエとかも過去には在籍したりで。
へー、あのエブエもいたんですか。
――先ほどのチームスタイルも含め、実際にベフェレンでプレーした時のイメージはありますか?
んー、正直なところ、こればかりはやってみないとわからないですね。結局どこもそうなんですが、最初に聞かされる話は良いことばかりなんですよ。チームが目指すスタイルとか。でも、それがシーズンが始まってみると継続していくのが難しい。やはり、負けがこんでくると相手チームのスカウティング時間が増えてくるんです。そうすると、いつの間にか、相手の長所を潰すサッカーに変ってしまうんですよ。
――ただ、いずれにせよ、ベルギーでプレーした場合、確実に注目度は上がりますよね。日本でも見られる。
それは間違いないですね。ヘントの久保(裕也)くんもいますしね。
――今までは、その活躍ぶりを取上げることもやっとだったので、Qolyとしても嬉しいです(笑)
ポーランドはなかなか情報が出ないですからね。でも、その中で度々取上げてもらって、本当に有難かったですよ。