いよいよ本日開幕するAFC女子アジアカップ2022。

4年に一度開催される「女子サッカーのアジア最強決定戦」は、翌年のワールドカップへの出場もかかった大事な大会だ。

池田太監督率いるなでしこジャパンは3連覇をかけて、大会2日目の21日にミャンマーとの初戦に臨む。

今大会は日本戦以外含め、DAZNが全試合をライブ配信。

男子のアジア最終予選が同時期(※1月27日と2月1日)に行われることもあり、女子アジアカップ開幕を前に、澤穂希氏と中村憲剛氏のスペシャル対談がDAZNで実現した。

小学校時代、同じサッカークラブで先輩後輩の仲だった澤氏と中村氏(※澤氏が2歳年上)。

こういった1対1の形は初めてとのことで、対談は子供の頃の話から始まり、現役時代のプレーやアウェイ戦での苦労、両代表チームの現状などで大いに盛り上がった。

今回はそんなトークから一部を抜粋して紹介したい。「試合解説の難しさ」について2人が語った部分だ。

中村「けど、澤さんの言うボランチのところは、サッカー全体の肝でもあると僕は思っています。ボランチを見ればだいたい分かるじゃないですか。そのチームが何をしようとしているのか」

澤「難しいよね」

中村「そうなんですよ。良いプレーがあった1秒後に別のプレーが始まっていますから」

澤「そうなんだよね!分かる」

中村「だからいっつも、苦渋の決断でここを捨てるみたいな。よくあるんです」

澤「それを一瞬の判断で言わないといけないから、もう何か『あっ、あっ』みたいな(笑)」

中村「『あっ』ってなってる間にもう次が始まってるんですよね(笑)。そこはすごく難しいです」

澤「難しいよね」

中村「そこはもう、澤さんの解説をちょっと勉強しようかなと」

澤「いやいやいや(笑)。本当こう、自分が“感覚派”だから、憲剛みたいにちゃんと考えてできていないというか」

中村「えっ、澤さん“感覚派”なんですか?(笑)」

澤「やれば『こうやってできるでしょ!』っていう感じだから(笑)。ポジショニングとかって難しい。1歩2歩って、教えてできないじゃない?自分の感覚だし、自分の間合いとかもあるから。自分がこうだと思ってもその選手にとっては違ったりするから。それをどう伝えるかなって」

そこから話は、宮間あやの凄さなど、プレーのより深い部分へ。非常に面白かったのでぜひ対談動画をチェックしてみてほしい。

澤氏は、24日(月)に行われるグループステージ第2戦のベトナム戦を解説予定。今回のトークを聞いておくと、どんなことを考えながら話しているのか想像できて面白いかもしれない。

【関連記事】日本代表、2022年初戦で招集すべき6人の選手

なお、対談終了後の2人はお互いまだまだ話し足りない様子だった。何かの機会で再び実現することを期待したい。

【Qolyインタビュー】パリ五輪出場の東京ヴェルディMF山田楓喜、トッテナムのクルゼフスキを「自分の究極系」と語るワケ

大谷翔平より稼ぐ5人のサッカー選手