意思疎通の面は順調
――先ほどプレスのかけ方でバランスを取っていたと仰っていましたが、前線から奪いに行く、ボールを能動的に奪うプレスは本番を見据えた上での手応えを教えてください。
中盤でしっかりとしたブロック形成から奪うという入りをイメージしていた中では、流動して意図的に奪うシーンも作れました。背後のスペースをケアしながら、ゲームに入っていくところはゲームプラン通りでした。
また徐々に相手もフリーでボールを配給できるようになってきたことに対して、前線の選手たちがどこからスイッチを入れていくかというところは、選手同士で話して「もっといけるんじゃないか」という話も出ていました。
我々もベンチワークの中から連動していくシーンを少し増やしていこうと。そういうところは給水のタイミングを使って、選手とコミュニケーションを取って、意思の疎通も含めてできたんじゃないかと思っています。
――本日VARの運用がありました。選手の中には初めてVARを体験する選手もいたと思います。各々のリアクションやスタッフからの声がけなど意識していたことがあれば教えてください。
VARについては、JFAの役員の方にレクチャーを受けて準備をした。(VARの)経験がある選手もいます。VARで時間が少しかかる中で選手たちが、どう振る舞うかというミーティングや、どういう動きをしていこうかと。きょうは暑いですけど、ニュージーランドは寒いので体が冷えてしまう恐れがある。
そういうところで、長くなったときにどういう動きをしてVARの時間を過ごすか。選手たちのそういった意識は高く、時間をマネジメントできたんじゃないかと思います。
――1万人を超える観客が集まって、先ほど冒頭に「この雰囲気を作っていただいて感謝」という話がありました。非常に温かい雰囲気で応援があったと思います。スタジアムの雰囲気はいかがでしたか。
選手の背中を押していただきました。セレモニーでも皆さんから、温かい声をかけてくれました。選手は多くのサポーターに応援されているということを、温かみを感じ、プラスアルファの力で出せたと思います。
ここ宮城、ユアテックスタジアム仙台でできたことを本当に嬉しく思っています。