「良いプレーをすれば、欧州の人はすぐ認めてくれる」

――今の子供たちはJリーガーになるだけではなく、奥川選手のように海外でプレーしたいという方が多いです。実際に経験されている方にとって、メンタル面ではどのようなものが大事だと感じていますか。

日本語が通じない国でプレーするというのは、相当な忍耐能力や日々のメンタルケアが必要ですし、試合以外でも精神的に難しいこともが多いです。

話が伝わらないというのは結構ストレスになるんですけど、海外の方は結構シンプルなんです。いいプレーをすればすぐ認めてくれますし、チームの輪に入れてくれる。

そういう意味では自分のサッカーに自信がありますし、だからこそ海外で9年もプレーできていると思います。

今、子供たちがサッカーを楽しんでいる気持ちを忘れずにずっと続けていれば、ヨーロッパなど日本を超えてプレーすることができるのかなと思います。

――昨年と比べて、今年はその「サッカーを楽しむ」点を伝えることが強調されたカリキュラムだったと思います。地元の子供たちの顔を見ていてどうでしたか?

最初はみんな緊張してたんですけど、やっぱりサッカーって面白くて、ボールを蹴っているとみんな笑顔になりますね。真剣にやってるからこそそれを楽しむ…ということを学んでほしいので、今回はこのようなコンセプトで、みんなには「笑顔で楽しんでくれ!」と言いました。

――地元甲賀市で応援してくれている方々にメッセージを。

今季は怪我もあってなかなか試合に絡めず、甲賀市にいいニュースを届けることができませんでした。ドイツに戻って自分自身をもっとアピールできるようなプレーをして、試合に出続けて、良い結果を地元に届けたいです。

――お疲れ様でした!来年の開催も期待しています。

今シーズンはドイツで怪我に泣かされ、後半戦でもハンブルガーSVでなかなか試合に絡むことができなかった奥川雅也。ただコンディションについては子どもたちとプレーできる状態にまで回復しており、交流会で少年少女が見せた笑顔からエネルギーを受け取っていたようだ。

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なお、取材した筆者はこの次の日に奥川雅也選手をゲストにお呼びしたラジオ番組を収録した。この模様は6月20日17時からFMおとくにで放送される「きょうとこれからラジオ」で公開される予定だ。

京都府のおとくに地域では86.2MHzで聞けるほか、スマホアプリ(iOS、Android対応)の「リッスンラジオ」では「選局→近畿」でFMおとくにを登録することができる。リスナーの質問にもじっくりと答えていただいたので、ぜひお楽しみに。

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