日本フットボールリーグ(JFL、4部)のソニー仙台は27日、今年末をもっての活動終了とJFL退会を発表した。

同クラブは1968年にソニー株式会社仙台テクノロジーセンターのサッカー同会として創設され、1997年に全国地域リーグ決勝大会(現・全国地域サッカーチャンピオンズリーグ)を優勝してJFLに昇格を果たした。

これまで実業団チームの名門としてHonda FCとともにアマチュア最高峰のリーグをけん引する存在だった。2015年シーズンにはリーグ制覇を果たし、Jリーグ参入を目指すチームファンから門番と呼ばれることもあった。

リリースは以下の通り

『拝啓 時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
平素は、当クラブに対し格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
ソニー仙台フットボールクラブ(以下、ソニー仙台FC)は、2024年末をもって活動を終了することとなりました。
本日、日本フットボールリーグ(以下、JFL)に退会届を提出し、今後開催されるJFL理事会の承認をもって正式に決定されます。
ソニー仙台FCは、1968年に社内同好会として発足し、社内の活力の源になることに寄与してきました。
1998年にジャパンフットボールリーグ(旧JFL)昇格を果たし、1999年からのJFLでは2015年に初優勝を遂げました。
また、サッカースクールの開校など、地域社会に密着した活動を推進し、地域の皆様にも支えていただきながら活動してまいりました。
しかし、チームの今後について検討を重ねた結果、誠に残念ながら2024年12月末でソニー仙台FCは活動を終了し、
サッカースクールについても2025年3月末をもって終了することとなりました。
なお、所属選手・スタッフの処遇に関しては、本人の意向も尊重した上で最大限の支援を行ってまいります。
これまで、ソニー仙台FCに対して、ご支援・ご声援を賜りました全ての皆さまに感謝申し上げます。
リーグ戦の残り9試合、チーム一丸となり全力で戦いますので、最後まで温かいご支援ご声援をよろしくお願いいたします。』

これまでJリーガーも輩出した東北の名門は56年の活動に幕を降ろした。

また東北の名門実業団チームの活動終了により、JFLの降格枠が変動する可能性がある。

【インタビュー前編】FC琉球をけん引する元日本代表DF藤春廣輝、サイドバックとして嫌だった伊東純也との対戦…古巣ガンバ大阪戦での「涙」のワケ

通常レギュレーションでは16チーム中最下位が地域リーグへ自動降格、15位チームが全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2位チームと対戦するが、2023年シーズンは2022年のFC神楽しまねのJFL退会により、2023年は自動降格なしとレギュレーションが変更された。今後のJFLの動向に注目が集まっている。

【厳選Qoly】新潟愛は永遠!アルビレックス新潟が「世界」に送り込んだ“最強”日本人6名