浜野まいかが所属するチェルシー女子は、英女子トップリーグ5連覇中の強豪だ。

チームのエースとして活躍してきたのが、オーストラリア女子代表FWサム・カー。

豪州女子代表最多得点記録も持つ31歳のカーは、女子サッカー界を代表するスターで、一時は年収5億円を稼いでいた。

ただ、2023年1月にロンドンで警察官に対して人種差別的なハラスメントを行った容疑で起訴された。タクシー料金をめぐる苦情に対応していた警官に対して暴言を吐いたとされている。

『Guardian』によれば、現地月曜に法廷で陪審員たちに示された映像では、カーが「くそバカ白人」と警官に対して発言する様子が写っていたという。

事件当時、カーはパートナーであるアメリカ女子代表選手のクリスティ・ミュイスと飲酒をした後にタクシーで帰るところだったそう。

2人を警察署に連れて行ったタクシー運転手は、二人のうち一人が気分が悪くなったものの、タクシーの清掃費用の支払いを拒否したうえ、後部の窓も割られたと訴えていた。ただ、カーは不法行為を否認。

当時のカーは対応した警官が女性2人の自分たちよりも男性タクシー運転手を信じたことを「人種差別」と非難しつつ、ロンドン警視庁の警官によって誘拐され、性的暴行を受けたうえに殺害された女性の事件について何度も言及していたそう。

警官からタクシーへの賠償金を支払わなけばいけないと聞かされると「どこぞのいかがわしいクソ野郎のクソ窓のために金を払うつもりはない」、「お前らはバカな白人、くそバカ白人」などと発言したために逮捕された。

逮捕された際には「一度でいいから、女を信じろ」と発言していたカーは、その後、タクシーの損害賠償は支払ったため、この件の訴えは取り下げられている。

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なお、カーの父親は、英国人の父とインド人の母のもとにインドで生まれた。

その父親は「(移住した?)オーストラリアで肌の黒い若者としてやっていくのはかなり大変だった。でも、今はまったく違う世界で、多文化主義がいたるところにある。誰もがサムと同じだ。いい人間であれば、人種は関係ない」と述べたことがあり、カー自身も「誰もが、どんな肌であろうと、どんな人になりたいと思おうと、どんな人を愛したいと思おうと快適であるべき」と語っていたことがある。

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