キャンプ参加で感じたプロとの差
白いシャツのU-18Jリーグ選抜は前半19分に先制点を記録。約1ヶ月前には全国高校サッカー選手権大会を戦った実力者たちが多く集まる日本高校サッカー選抜に対して、試合の主導権を握った。
しつこく相手DFの背後を狙い続けた背番号9は「テレビで観ていて、高体連の選手は速くて強いイメージがありました。それでも、自分の武器であるプレスやスピード、裏抜けの部分は自信を持っていましたし、通用したと思います」と手ごたえを口にした。
すると前半24分に、MF小林志紋(しもん、2年、サンフレッチェ広島F.Cユース)がボックス前中央から出したスルーパスに大西が反応。ストライカーは相手DFの背後を取ると、そのまま右足ダイレクトシュートをゴール左側へ流し込んだ。
鮮やかなパス、見事な抜け出し⚽️
🏆 NEXT GENERATION MATCH
🆚 U-18Jリーグ選抜 vs 日本高校サッカー選抜
🔢 2-0
⌚ 24分
⚽ 大西 利都(U-18Jリーグ選抜) https://t.co/gB2Xl5MB7f pic.twitter.com/oYbQhoe8aW
— Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) February 8, 2025
「感覚といえば感覚です。ここに来ると予測して走り込みました」と素早い動き出しでゴールを決めた背番号9のプレーに、柿谷コーチはベンチから納得の笑みを浮かべた。
大西のゴールで日本高校サッカー選抜を突き放したイレブンは、後半にも2得点を奪い4-1で快勝。U-18Jリーグ選抜としては2019年大会以来6年ぶりにNEXT GENERATION MATCHを制した(過去5大会はJ1優勝チームのユースチームが出場)。
今冬にはトップチームの沖縄キャンプに参加するなど、夢であるプロ選手へ着実に近づいているように見える。自身の現在地について「(キャンプには)自分のプレーが通用するかなと思って行ったんですけど、(FW)永井(謙佑)選手や(FWキャスパー)ユンカー選手の前では何も通用しなかった。とてもいい刺激をもらいました」とさらなる成長が必要だと感じている。
現日本代表のMF久保建英やMF堂安律、DF菅原由勢らが活躍した同大会で結果を残したストライカーは、さらなる高みを目指す。
「自分の武器にもっと磨きをかけて、スーパーストロングにしたいです。まずは得点でチームを引っ張りたいですし、クラブユースとプレミアリーグを獲って、得点王にもなれるように頑張ります」と期待の快速アタッカー大西が高校年代ラストイヤーを駆け抜ける。
(取材・文 浅野凜太郎)