2026年W杯に向けたアジア最終予選のグループCで首位に立っている日本代表。
3月にはバーレーン、サウジアラビアと対戦し、勝利すれば、8大会連続の本大会行きが決まる。
『Okaz』によれば、サウジ代表のエルヴェ・ルナール監督は、3月のW杯予選でスター選手を代表に呼び戻すという。
その選手は、セリエAのローマに所属するDFサウード・アブドゥルハミド。25歳の彼は「元アル・ヒラルのスターでサウジ代表の主力右サイドバック」と現地で評価されている。
アブドゥルハミドは今予選でも主力としてプレーしているが、昨年12月のガルフカップはセリエAのシーズン中ということもあり代表に招集されなかった。
3月のW杯予選で呼び戻されるのは当然の選手だが、『Vetogate』は「アブドゥルハミドが直面する危機」という話題を伝えている。
アブドゥルハミドは昨夏にローマに移籍して、初めて海外に挑戦したが、満足な出場機会を得られていない。
セリエAでは3試合で計141分、UEFAヨーロッパリーグでも3試合で174分しかプレーしていないのだ。昨年末以降は全く起用されておらず、今年に入ってからは1分も出場していない。
「彼は2か月以上も試合に出場しておらず、長らくプレーしていないという危機に直面しており、代表チーム入りにも影響が出るだろう。
今季のローマは監督が2度も変わっており、その指揮官交代が同選手がベンチに留まっている理由だという。
彼が最後に出場したのは12月15日にまで遡るため、サウジ代表から外される可能性もあるようだ。ルナール代表監督は、所属クラブで先発出場している選手を代表に招集したい意向を示している」
サウジは政府系ファンドによる破格の投資で世界的スターを国内リーグに引き入れた影響で、代表選手が国内リーグで出場機会を失うことが危惧されている。一方で、海外に移籍した場合にもアブドゥルハミドのようなケースが起きえる。
サウジは3月20日に中国、25日に日本と対戦する。