古巣サントスに復帰したブラジル代表ネイマールは、サンパウロ州選手権で復帰後初ゴールも決めた。

そのネイマールやチアゴ・シウヴァ(フルミネンセ)、フィリペ・コウチーニョ(ヴァスコ・ダ・ガマ)らブラジルでプレーするスターたちが、このような共同のメッセージをSNSに投稿した。

「ブラジルサッカーが向かう方向を見ていると心配になる。ピッチの人工芝化について議論しなければならないなんて馬鹿げている。

客観的に見て、ブラジルサッカーの規模と代表性を考えれば、選択肢にすらならないはずだ。悪いピッチを解決する方法は、良いピッチを作ること。単純な話だ。

世界で最も尊敬されているリーグでは、選手たちの声に耳を傾け、スタジアムのピッチの質を確保するために投資を行っている。プレーする人、観戦する人にクオリティを提供するためだ。

ブラジルが世界のサッカー市場で主導的な役割を果たしたいのであれば、まずは選手たちがプレーし、トレーニングするピッチの質を求めるべき。プロサッカーは人工芝の上でプレーするものではない!」

ブラジルではパウメイラス、アトレチコ・パラナエンセ、アトレチコ・ミネイロ、ボタフォゴなどのクラブが人工芝のピッチを採用。

ブラジルの夏は灼熱のため、人工芝のピッチでは温度が高くなりすぎ、スパイクが壊れて選手が足を火傷するという実験結果も出ている。

ただ、パウメイラスはネイマールらの上記声明に強く反発する声明を出した。

「アリアンツ・パルケの人工芝ピッチは、2020年の導入以来、FIFAによって毎年検査が行われ、表面が完璧な状態の天然芝ピッチと同じ基準に沿っていることが証明されている。

人工芝のピッチは怪我をするリスクが天然芝よりも高いという科学的根拠はない。

それどころか、『The Lancet Discovery Science』誌が発表した最近の研究によれば、人工芝のピッチで行われたサッカーの試合における負傷の発生率は、天然芝のピッチよりも低い。

メディアが実施したさまざまな調査によれば、パウメイラスは過去5年間でブラジル1部において最も負傷者の少ないクラブである。

クラブは、天然芝のピッチを好むという選手たちの意見を尊重し、ブラジルサッカーのピッチの質に関する議論は急務であると考えている。しかし、この問題は科学的根拠のない浅薄な批判では解決しない」

16日にはパウメイラスのホームスタジアムであるアリアンツ・パルケでサンパウロ戦が行われた。

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『ESPN』によれば、サンパウロの元ブラジル代表オスカルは人工芝を理由にプレーしたくないと要請していたという(後半途中から出場)。

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