昨年のシーズンを最後に名古屋グランパスを離れ、母国オーストラリアの名門メルボルン・ヴィクトリーに移籍することになったGKミッチェル・ランゲラック。
1月24日のシドニーFC戦でスタメンデビューを果たすと、それからすでに4試合でフル出場するなどチームの中心選手として君臨している。
そんな彼が、今週末に行われるメルボルン・シティとのダービーマッチに向けてAリーグ公式サイトのインタビューに答えていた。
36歳というタイミングで日本からオーストラリアへと戻ることを決めた理由は何だったのか、そして別れの際はどのように感じていたのか、以下のように告白している。
「メルボルン・ヴィクトリーからオファーを受けてから、決断に至るまで24時間もかからなかった。しかし、その決断が下されたときは、本当に辛い気持ちになった。
名古屋との別れは、現実離れするほど感動的な出来事であり、普通のものではなく、適切な言葉で表現するのは極めて難しい。
これは多くの人が経験できるものではない。名古屋での最後の試合や皆との別れを思うと、とても胸が痛む。まだまだ成功を目指し、試合に勝つことを望んでいたからだ。
しかし、振り返ってみると、本当に楽しい時間であったと思うし、名古屋のサポーターにしっかりと別れを告げる機会があったことが嬉しかった。
オーストラリアへの帰国は、僕の野望の一つだった。いつかは戻りたいという希望があり、それが実際に実現したんだ。
まさに完璧なタイミングで、絶好のチャンスが訪れた。まだ数年間は貢献できると思っているし、すぐに引退するつもりはない。母国で最高のパフォーマンスを発揮したい。
家族という面では、子どもたちがちょうど学校に通い始める時期でもあった。だからこそ、オーストラリアへの帰国は絶好の機会であった。
正直に言えば、全てが順調に進んだ。帰国するには絶好のタイミングであったと確信している」
オーストラリアへの帰国は以前から考えていたことで、子どもの学校が始まるタイミングでちょうどメルボルン・ヴィクトリーからのオファーが届いたのだそうだ。