元ナイジェリア代表のMFジョン・オビ・ミケル氏が古巣チェルシー(プレミアリーグ)を批判した。20日、『Daily Mail』が伝えた。
第25節終了時点でプレミアリーグ6位に位置するチェルシーだが、国内カップ戦からは敗退。今季より就任したエンツォ・マレスカ監督は2年以内にUEFAチャンピオンズリーグ(CL)の舞台に戻ることを目標としているが、ミケル氏は懐疑的な目を向けた。
「誰がそんなことを言ったんだ。冗談だろ?ここはチェルシー・フットボール・クラブだ」
「クソみたいなプロセスより先に状況を好転させるなんて無理だ。ここはクソみたいなチェルシー・フットボール・クラブだ。我々はチャンピオンズリーグのサッカークラブだろう?」
2011-12シーズンにはCL制覇、2009-10年シーズンと2014 -15シーズンにプレミア制覇を成し遂げたミケル氏。チェルシーで372試合に出場し、2022年に現役を引退したレジェンドは、同クラブの現状に不満を抱いている。
「ここはチャンピオンズリーグのサッカークラブだ。われわれは常にチャンピオンズリーグに出場してきた。誓って言うが、カンファレンスリーグの試合なんて一度も観たことがない。観たこともないし、興味もない。それはわれわれのスタイルではない」
「だから、彼が予定より進んでいると言うのは、私にとっては違う。われわれはそこ(CL)にいるべきなんだ」
チェルシーのレジェンドはマレスカ監督を批判。「監督が、『プレミアリーグの優勝候補ではない』と言ったことが選手たちの頭に染み付いて、それ以来ずっとひどい惨事になっていると思う。自分たちが何をしているのかまったく分かっていない」とより高い目標を持つべきだと呼びかけた。
さらに同氏はマンチェスター・ユナイテッドから期限付き移籍中のFWジェイドン・サンチョに対しても「何をやっているんだと言う人は誰もいなかった」と、プレミアリーグ第25節における同選手のプレーを例に挙げて、次のように持論を展開した。
「彼(サンチョ)は、数試合のいいプレーでわれわれを騙した。なんてことだ、ドルトムントのジェイドン・サンチョが来るのかと思ったが、彼はまたもやいなくなった。彼はグリッドから消えてしまった。ボールを持っても人を抜くことはなく、チャンスも作らない。彼がチームに貢献するべきときほど、貢献していないのは分かっている」
チェルシーの選手たちは「優しすぎる」とし、𠮟咤激励するキャプテンの存在が必要不可欠だと考えている。
「うまくやれていないときは、ジョン・テリー(当時のキャプテン) が選手を呼び、ジムやプールサイドで会いに行って、何が起きているのか聞いてくれた。そして『もっと頑張る必要がある』と言うんだ。『ここで試合に勝てるんだから、クラブは君にもっと頑張ってもらいたいんだ』とね」
「チャンピオンズリーグ出場権を得られなければ大惨事だ。今シーズンを大惨事、大惨事、大惨事と見なすつもりだ」
強い口調で古巣チェルシーの未来を憂いだミケル氏。
それでも最後には「クリスマスを楽しむのはいいが、プレミアリーグで優勝する必要があるときが試練だということを当時から分かっていた。いまは休暇期間ではない。休暇期間などない。本当に大きな失望だ。ただ、復帰への道を見つけられることを願うだけだ」 と復権を願った。