なでしこジャパンは20日、アメリカで開幕した「2025 SheBelieves Cup」初戦でオーストラリアと対戦し、4-0の完勝を収めた。
なでしこ初の外国人監督となるニルス・ニールセン体制初陣となった一戦。日本は欧州で活躍する選手たちを中心に実績のあるメンバーが集った。
フォーメーションは4-4-1-1に近い形。スタメンはGKが山下杏也加、DFは右から高橋はな、古賀塔子、南萌華、北川ひかる。中盤の底に熊谷紗希が入り、そのサポート役にキャプテンの長谷川唯。サイドは右に浜野まいか、左に藤野あおば、シャドー的に長野風花が立ち、トップは田中美南が務めた。
試合は開始からなでしこが高い位置での組織的なプレッシングを敢行。守備でペースを握り、6分に長野のボレーシュートに反応した田中がコースを変えて早くも先制点を奪う。
アジアでは日本に匹敵する強豪のオーストラリアだが、暫定監督であることも影響してか日本の圧力に苦戦。32分、北川のアーリークロスをクリアできず、走り込んでいた田中がうまくゴールへ流し込み、日本がリードを2点に広げる。
後半になっても日本のペースは続き、52分に左サイドから藤野、田中、藤野、長谷川、田中、そして最後は浜野と鮮やかにパスがつながり追加点。75分にはコーナーキックから北川のクロスを南が合わせて4点目を奪った。
なでしこは後半途中から、宮澤ひなた(←長野)、植木理子(←藤野)、松窪真心(←浜野)、守屋都弥(←高橋)、籾木結花(←田中)を次々投入。それぞれ同じポジションに入り、違う個性を見せている。
そのまま4-0で終了のホイッスルを迎え、新体制の初陣を飾ったなでしこジャパン。中2日で迎える23日の次戦では、コロンビアとアリゾナ州のステートファーム・スタジアムで対戦する。