ベルギー代表として歴代1位となる157試合に出場したDFヤン・フェルトンゲン。
2024年に代表を引退した37歳の彼は、25日に所属するアンデルレヒトを通じて、今季限りでの現役引退を発表した。
「鎮痛剤に頼りたくない。ピッチから離れていた間、時間があった。すぐに、自分が望むレベルで再びシーズンをプレーすることはできないという結論に達した。
足首に常に痛みがあるので、決断は簡単だった。今年すでに10人の専門医に診てもらい、全員が痛みは消えると断言してくれた。しかし、毎日痛い。
スタジアムの階段を上るだけでも痛い…プレーできるようになるまでには長いウォーミングアップが必要なんだ」
フェルトンゲンは2018年W杯では日本代表とも対戦しているが、日本のトヨタ車と深いつながりがある。
ベルギー国内での代表合宿には、母親とともにトヨタ・カローラでやってきていたが、母リアさんはその理由をこう語っていたのだ。
「夫が生きていた時に買った物なんです。彼が座った最後の車です。(車を購入してから)数週間後、彼は息を引き取りました。この車は9年になります。
夫が亡くなってからの月日です。(その月日を?)すぐには数えられません。私にとって、多くの感情的価値があります。手放すことができません」
フェルトンゲンは19歳だった2007年に父親を亡くしている。亡き父との思い出でもあるカローラにはその当時から9年に渡って2人は乗り続けていたとされている。