昇格候補の松本山雅が絶対的なホームで衝撃の大敗を喫した。
5日に行われたJ3リーグの第8節で、松本は高知ユナイテッドと対戦。9分に先制を許すと、前半37分まで立て続けに5失点を許し0-5で敗れた。
松本は昨季、J3リーグのレギュラーシーズンで4位に入りJ2昇格プレーオフでも決勝まで勝ち上がった。
決勝でもカターレ富山相手に2点を先行していたが、残り10分から逆転を許して昇格を逃すことに。霜田正浩監督を解任し、ヘッドコーチだった早川知伸氏が監督に昇格した。
ただ、新体制で臨んでいるシーズンは6試合を消化して1勝3分2敗と苦しい出だしとなっている。
衝撃的な結果を受け、早川監督は「0-5という情けない結果になってしまったこと、全て自分の責任だと感じています」と謝罪。
そのうえで、大敗となった理由を以下のように説明した。
「全てが“準備不足”だと思います。簡単な言葉になってしまいますけれども、そこに尽きると思っています。
(相手の)GKがキャッチしてから早くカウンターで出てくることもスカウティング済みでもあったし、それもミーティングで伝えてはいました。
それでもやられたという結果に関しては、やはり自分の伝え方も含めて選手たちが理解できていなかったということになります。そういうことも含めた準備不足になるかと思います」
ホームのサンプロ・アルウィンは、敵地のチームにとっては難攻不落ともいえる絶対的なホームとして知られる。そこでの大敗という事実はあまりにも重い。
指揮官は「選手たちも今日のような大敗の経験はなかなかないですけれど、逆にリバウンドメンタリティを強く発揮して、しっかりと切り替えて次に臨むしかないと思っています」と語っていた。
一方、今シーズンがJリーグ参入の初年度となっている高知ユナイテッド。こちらも昨年昇格を決めた後に吉本岳史監督が退任し、現在は元日本代表の秋田豊監督が指揮をとっている。
迎えたシーズンでは第4節のツエーゲン金沢戦でJリーグでの初勝利をあげており、これがそれ以来となる2勝目。いずれもアウェイでの勝利となっているが、ここまで8試合を消化して2勝3分3敗の暫定9位と奮闘を見せている。