今年1月に現役引退を発表した元日本代表FW柿谷曜一朗氏。
柿谷氏は5日、YouTuberとして活動する元Jリーガー那須大亮氏のチャンネルに出演し、自身のユース時代について語った。
16歳でアーセナルに練習参加した柿谷氏は、プレミアリーグ屈指の名門での経験を振り返った。
同氏は、「素晴らしい環境」だったと語るアーセナルでの練習で印象に残っている選手として、元イングランド代表FWセオ・ウォルコットの名前を挙げた。
ウォルコットは当時柿谷と同じ16歳。ちょうど柿谷が練習参加していたタイミングで、史上最年少でのワールドカップメンバー入りが発表されたという。
発表後の練習では記者の数が急激に増えたようで、柿谷は「これ俺(の取材)かな?って、俺こんな人気あるの?って笑」とウォルコットへの取材を、同じタイミングで練習参加していた自身への取材と勘違いしたと冗談混じりに語った。
ウォルコットのプレーについては、「『なんじゃコイツは』っていうほどスピードが速い。上手、下手とかはわからなかったけど、とにかく足が速かった」と語り、当時、ティエリ・アンリなどのスター選手も多く在籍していた中で、多くの記者がウォルコットを目的に取材に来ていたことが記憶に残っているという。
他クラブにも練習参加した中で、最も自身に合っていると感じたのはアーセナルだったと語る柿谷氏。
アーセナル対トッテナムのアンダー世代の試合に出場した同氏は、ウォルコットとエマニュエル・アデバヨールの2トップの後ろでプレーし、8-0で勝利した試合の8点全ての起点になったと話す。
周りとも良い関係を築けていたそうで、自身でも「手応えがあった」と語る同氏。
錚々たるメンバーの名前が次々と挙げられていく会話に、那須氏が「名前聞くだけで鳥肌ものだね」とコメントすると、柿谷氏は「当時の俺からしたら、誰やねんこのでかいやつって感じ笑。日本に帰ってきてすごい名前を聞くから、『ああ、おったおった』っていう」と語っている。
柿谷氏はウォルコットとアデバヨールとともに試合を観戦した経験もあるそうで、日本に帰国後、当時あまり知らなかった両選手がテレビで紹介されているのを見て驚いたという。