8日に放送された静岡テレビのサッカー番組『サカろう』に、元日本代表監督フィリップ・トルシエ氏が出演した。
番組ではインタビュー形式でトークが繰り広げられ、トルシエ氏は日本代表監督就任時のエピソードを語った。
トルシエ氏は、「今でも日本代表のことは気にかけている。A代表の試合はほとんど全て見ている」と話し、かつて自身が率いた日本代表への愛着を明かした。
日本代表監督就任の経緯について、「1998年の夏頃に話があった。その年のワールドカップに優勝したのがフランスだったから、フランス人監督を探していると言われた」と振り返っており、当時の心境を、「日本文化には親近感や憧れもあり、とても光栄だった」と話す。
就任時のチームについては、「メディアの情報で“若き天才”小野伸二がいると聞いていた。日本のベストプレイヤーである中田英寿も知っていたし、試合を見て名波浩がいい選手だと思った」と3人の天才的な選手の名前を挙げた。
加えて、「何より11人全員が組織的で規律があり、激しく走り続けられる。土台がしっかりとしていて、理想のサッカーができると確信していた」とチームへの好印象を語っている。
日本代表を「自身の理想のサッカーができるチーム」と評したトルシエ監督は、結果的に、中田らを率いて戦った2002年の日韓ワールドカップにおいて、チームを史上初のベスト16に導いている。