フランス代表FWキリアン・エムバぺの弁護団はパリ・サンジェルマン(リーグ・アン)へ訴訟手続きの開始を要請したようだ。10日、『ESPN』が伝えた。
今季よりPSGからレアル・マドリーに加入し、ここまで公式戦47試合32得点を記録しているエムバぺ。PSGからフリー移籍で加入した同選手は、5500万ユーロ(約88億円)の未払い金が発生していると主張している。
エムバぺの主任弁護士であるデルフィーヌ・フェルヘイデン氏は「この件はもう1年以上続いている。この争いをできるだけ平和的に解決するために、1年という期限を自分たちで設定した」とコメントし、UEFAにもこの件の調査するように要請すると述べた。
フェルヘイデン氏はPSGがUEFAチャンピオンズリーグ出場ライセンスを失う可能性があると示唆。5月26日には法廷審問が予定されているようだ。
これを受けてPSGは「またしてもパラレルワールドからのすばらしい話を聞いた。PSGはキリアン・エムバぺとの問題を解決できる唯一の方法である労働裁判所に(エムバぺが)訴えない理由が理解できない。エムバぺの弁護士らが発表した手続きはすべて、労働裁判所による解決を遅らせるだけだ。PSGはすべての事実、証拠、証言を提示する準備ができており、われわれが提示した取引によって解決できればなお良い」と声明を発表。両者は対立構造を強めている。
エムバぺはクラブが3カ月分の給与とボーナスの3分の1を支払う義務があると主張しており、さらに弁護団はPSGに対してエムバぺへのハラスメントで訴訟を起こすとも発表している。