傷ついた地元のために
先月23日午後3時53分に今治市長沢地内で林野火災が発生し、総務省消防庁の発表によると442ヘクタールに被害が及び今治市内で21棟(住家5棟、非住家16棟)の建物被害が発生した。
先月31日午前11時に鎮圧宣言が出されたが、今治に大きな傷跡を残した。
チームは8試合負けなしと好調なだけに、チーム一丸となってホームタウンにサッカーを通じて元気を届けたい。
今治市出身の近藤は「今治の火災でみんなが不安になったと思います。そこは自分たちが試合で勝っていくことによって、不安ではなくて、もっと喜びやワクワクするような街にしていきたいと思っています」と生まれ育った街のために勝利を誓った。
連戦が続くチームは16日午後7時にJリーグYBCルヴァンカップ1stラウンド2回戦でJ1セレッソ大阪とホーム・アシックス里山スタジアムで対戦する。格上と目されるJ1強豪チームを打ち破り、傷ついた今治に元気を届けたい。
背番号9は「相手はJ1の格上だと思うので、自分たちはチャレンジ精神を持って挑むことになります。全力で挑むだけですね」と闘志を燃やした。
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ピッチ内外でのき然とした振る舞い、サポーターを熱くする最後まで諦めない姿勢、そしてチームの攻守を支え続ける近藤に期待を抱くサポーターは多い。今治の小さな巨人はピッチで躍動し、生まれ育った街に喜びやワクワクとともに勝利を届けてみせる。
(取材・文 高橋アオ)