2024年2月にマンチェスター・ユナイテッドの少数株主となり、スポーツ面の運営を掌握したジム・ラトクリフ氏。
INEOSというケミカルグループを創設した実業家であり、300億ポンド(5.6兆円)近い純資産を持つ英国屈指の億万長者でもある。
『BBC』によれば、ラトクリフ氏は、F1へのつながりを活用して、ユナイテッドのデータ分析に革命を起こす可能性があるという。
ラトクリフ氏は、INEOSを通じて、メルセデスF1チームの株式を3分の1保有している。
同氏は、ユナイテッドのデータ分析は時代遅れであり、データ分析など存在していないほどだと指摘。すでにクラブはデータ活用に多額の投資をしているものの、てこ入れを行う構えを見せている。
ラトクリフ氏は、メルセデスのエンジニアであるマイケル・サンソニ氏をユナイテッドに招聘しうるという。
サンソニ氏は今年末でメルセデスを去る予定だが、関係者によると、ユナイテッドに鞍替えする可能性があるとのこと。
近年のユナイテッドは選手補強が課題とされており、9億ポンド(1685億円)もの補強費を投じてきたが、失敗例も少なくない。
一方、ブライトンやブレントフォードはデータ活用を駆使してプレミアリーグで躍進を見せている。
ラトクリフ氏はユナイテッドの財政基盤健全化に取り組んでいるが、データ活用もその手段のひとつだと考えているという。