レアル・マドリーのトルコ代表MFアルダ・ギュレルが同クラブへの入団時を回想した。8日、スペイン『マルカ』が伝えた。
2023年夏にトルコ1部のフェネルバフチェからレアル・マドリーへ加入し、今季は公式戦38試合5得点9アシストを記録中。20歳ながら、トルコ代表として既に19キャップを経験している。
そんなギュレルはフェネルバフチェ在籍時の2023年、他クラブへの移籍を考えていなかったという。しかし同年3月に父親から「レアル・マドリーから電話だ」と伝えられ、思わず「え?」と耳を疑ったと振り返った。
「こんなに早くそんなことが起こるなんて僕には信じられなかった。その夏、僕と父はクラブを去るのはまだ早すぎるかどうかについて、長い話し合いを何度もしたんだ。非常に複雑な状況だったよ。あまりにも多くのオファーがあり、決めるのが困難だった。しかしその後、カルロ・アンチェロッティとビデオ通話をしたんだ」
ギュレルはいまでもアンチェロッティ監督とのビデオ通話が忘れられないという。
「彼も休暇中だった。その瞬間はあまりにも非現実的だったから、詳細を思い出すのは難しいけど、彼はアロハシャツを着て、サングラスをかけていて、葉巻まで持っていたと思う。彼は僕にこう言った。『アルダ、君にはここで素晴らしい未来が待っている。最初の1年は無理かもしれないが、チャンスはある。モドリッチとクロースが年老いてきたら、君をミッドフィルダーとして起用することもできるだろう』と伝えられた」
通話時にアンチェロッティ監督はギュレルに対して「サインすると約束してくれ」と求めた。
その後、指揮官の説得もあり、白い巨人の一員となったギュレルは「レアル・マドリーの選手として紹介されるとき、それはまるで結婚式のようだ。契約は6年間だが、永久に留まることが理想だよ。 僕は両親の隣に座っていたが、母が泣き始めたので、涙を拭いて頬にキスをしたんだ」と、加入の喜びを語った。