創設年 | 1972年 |
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ホームタウン | 神奈川県横浜市、横須賀市 |
ホームスタジアム | 日産スタジアム |
収容人数 | 72,370 |
監督 | 木村 和司 |
2009年度順位 | 10位 |
URL | http://www.so-net.ne.jp/f-marinos/ |
中村俊輔の国内復帰が話題となったが、この為に資金を残したためか他の補強は限定的である。もともと層が薄かった右サイドバックに東京ヴェルディから藤田を、アルゼンチン2部のチームから長身FWバスティアニーニを、そしてベテランの波戸を6年ぶりに復帰させた。川崎に移籍した小宮山の穴は、元々ポジションを争っていた田中と波戸の復帰で十分に埋まるだろう。攻撃陣は若干人材過多なほどの駒が揃った。昨季13得点をあげて新人王に輝いた渡邊、スピードに優れる坂田、そこに前述のバスティアニーニが加わるFW。2列目にも狩野、兵藤、山瀬、清水、長谷川アーリアジャスールに中村俊輔。懸念はベテラン揃いで怪我も多いCBのサブか。
今シーズン就任した「ミスターマリノス」木村和司監督は、始動から一貫して攻撃的なサッカーを標榜している。初期は4-2-2-2や4-2-3-1も試したが、中村俊輔の復帰が現実的になってからはダイヤモンド型の4-4-2を主に使用している。 代表戦の関係でまだチームの練習に参加できていない中村俊輔は、開幕戦ではベンチの可能性もあるが、その場合は、チームの顔へと成長しつつある狩野か山瀬がトップ下を務めることになるだろう。
守備陣では栗原がレギュラーのセンターバックとなる見込みだが、2月10日に行われた京都サンガとの練習試合で肉離れを起こし、開幕に間に合わない可能性が高い。おそらく松田が一列下がり中澤とコンビを組むだろう。
木村和司監督の掲げた目標は「最後まで優勝争いに絡むこと」。チームに揃った選手の質を考えれば、それも決して不可能ではない。中澤、松田、中村など日本代表クラスが揃うセンターラインは今季のJリーグで屈指の陣容と言える。誰がスタメンに入ってもおかしくはなく、ベンチに入るメンバーも実力差は大きくないだろう。
純粋なサイドアタッカーの不在、怪我や代表戦での離脱が多いことなど不安はあるが、創造性に溢れる展開、連動した攻めが実現できれば、リーグを席巻する勢力となるはずだ。マリノスは実に2004年のリーグ制覇から一度も首位争いに参加することすらできていない。スター監督の就任はこの閉塞感を打ち破れるのだろうか。