創設年 | 1922年 |
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ホームタウン | 京都府京都市 |
ホームスタジアム | 西京極総合運動公園陸上競技場兼野球場 |
収容人数 | 20,242 |
監督 | 加藤 久 |
2009年度順位 | 12位 |
URL | http://www.sanga-fc.jp/ |
シジクレイ、イ・ジョンス、佐藤勇人とレギュラークラスの選手が退団。チエゴ、カク・テヒ、片岡洋介と新加入の3名がその穴を埋めることとなる。加えて鈴木慎悟の久々の復帰とドゥトラの加入で、チームの総合力はわずかながら上昇したといえるだろう。これら新戦力が加藤久監督の目指すフレキシブルなフォーメーション変化とカウンター戦術にフィットするかが浮沈の鍵。
昨年終盤の負傷で中谷が長期離脱しているものの、ユーティリティー性がある角田と中村のコンバートで乗り切りたいところ。故障明けの渡邊のコンディションも気にかかる。開幕ダッシュは難しいかもしれないが、組織の熟成が高まれば中盤以降の浮上は期待できる。
加藤久監督が使用を明言した4-1-4-1、4-3-3が基本となるが、3バックや2トップもオプションとして頻繁に使うだろう。ドゥトラが負傷のために開幕に間に合わないことから、序盤は昨年と同じ4-2-3-1の使用も考えられる。戦術上重要なアンカーはチエゴが務める見込みで、片岡はそのバックアップになりそうだが、水本、そして彼とコンビを組んで最終ラインを構成するだろうカク・テヒと共に、守備力の安定が求められるだろう。前線では豊田、林の移籍で実績のあるストライカーが柳沢のみとなり、今年は彼にかかる期待と重圧は大きくなる。キム・ソンヨン、宮吉、昨年特別指定選手で練習に参加したハウバート・ダンの出場機会も多くなりそうだ。
加藤久監督は、ACL出場権が確約される「3位以内」と目標を掲げた。獲得した新戦力がフィットし、大きな怪我人が出ず、得点を量産できる選手が出れば決して不可能な位置ではない。しかし、現状ではそこまでの結果を出せるほどの攻撃力がなく、選手層も決して厚いとは言えず、未知数の部分ばかり。
活躍がある程度確約されているといえるディエゴや柳沢に加え、ブラジル代表入りも狙っているドゥトラ、また更なる成長が期待されるキム・ソンヨンや宮吉など若手フォワードの中で誰かがブレイクし、チームとして得点を量産することが今季の結果を決めそうだ。昨年のようにシーズンを通して30台の得点数では、ACL出場件の獲得は到底望めない。