9月6日のナイジェリアとの親善試合でメッシが使用して以降、沈黙が保たれてきたadidasの最新スパイクが29日、ついに発表された。
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海外では既にマクドナルドにたとえられている、朱色と黄色のド派手なスパイクは、香川など日本代表でも多くの選手が使用している、adidasの最軽量モデル「F50 adiZero」シリーズの最新作。
特徴は何といっても、adidasが提供しているデジタルトレーニングツール「miCoach(マイコーチ)」の導入で、スパイクのソール中央に「miCoach Speed Cell」というICチップを搭載。これがプレー中の速度、平均速度、最高速度、スプリントの本数、走行距離などのデータを記録し(連続7時間まで稼動)、練習や試合の後にPC、あるいはスマートフォンへデータをアップロードすれば、自分の走行データを確認したり、データを共有して他人と比較することができたりするという代物のようだ。
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このような形で走行データが表示される模様。サボっていたら一発でバレてしまう。
走行データといえば既にサッカー界では当たり前のように使われており、特に珍しいもののようには感じられないが、それは代表の大きな大会やトップリーグ、それも試合中に限っての話。今回の技術は、練習、さらにはアマチュアシーンにおいても気軽に使うことができ、そういった意味では“エポックメイキング”なスパイクといえるだろう。
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「F50 adiZero」シリーズの一番の売りである“軽さ”も気になるところだが、ICチップを搭載したことで多少重量が増加したものの、それでも173グラムという異次元の軽さを維持。また、adiZeroユーザーとしてはヒール内側の構造が改良されている点も好印象である。
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もちろん人工皮革だけでなく、天然皮革のモデルもあり。
初期のカラーバリエーションは、High Energy/White/Electricity(上)とBlack/Electricity/Warningの2種類となっている(下)。
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メッシを筆頭に、スアレス、ビジャ、シルバ、ナスリ、ヤング、ベイル、香川といったadiZeroユーザーたちは今後練習でこのスパイクを徐々に慣らし、数週間後(11月?)に実戦へと投入する見込み。一般への販売開始はおそらく12月になるとみられる。
(筆:Qoly編集部 O)