8位 サウサンプトン @SouthamptonFC

プレミアにおける育成大国がついに爆発。積極的でダイナミックなフットボールで、ドルトムントのように走りまくって相手を苦しめた。守り?リトリート?知ったことか!前プレでぶっ潰してやる!!!という割り切りがいい方向に向き、中盤をフィジカルでぼこぼこにしながらフレッシュな子たちが前線で暴れまくるサッカーで守れないプレミアリーグを席巻。しかし、これが続くのか?と言われると怪しいところというか、プレミア名物一発屋中堅になってしまわないようにするためには来年が最も重要である。数人の若手が優秀であるが故に抜かれそうということもあり、今後どうなっていくかは見物だ。ポチェッティーノも、スパーズからラブコールを受けているようで。なんとか世代交代をしたかったホジソンが、イングランド代表にバカスカ売出し中の選手を放り込んだので、変に彼らがビッククラブの注目を浴びる心配もある。

ビクター・ワニアマ

セルティックでバルセロナ相手にも中盤で暴れまくったフィジカル野郎は、セインツでシュナイデルランと組んで恐ろしいボール狩りを見せつけた。相手としては困った事に空中戦にも強く、CBもこなすだけあってボランチへの浮き球もきっちり対処するところが相手からしたら厄介極まりなかった。大好物は鶏肉。セルティックファンが優勝記念でチキンスープを浴びせてやろう、とか言ってたこともあるくらい鶏肉が好きらしい。トッテナムとかノーウィッチとかリバポみたいな鳥のエンブレムのクラブと闘う時は、涎が出たりするんだろうか。

モルガン・シュナイデルラン

名前の響きはやたらスタイリッシュで、華麗なドリブルをしてきそうだけど、タックルをする機械みたいな人。タックルタックルそしてタックル。タックルタックルタックルで、中盤を暴れまくるタックル野郎である。ワニヤマとのコンビは完全に守備面で変態だった。

ジェイ・ロドリゲス

ちょっと前まではちょっと威勢のいいだけの若いアタッカーだったのに、一気にイングランド代表候補まで上り詰めたセインツの星。意外とヘディングが上手いことに加え、正確なインサイドキックでのファーサイドに流し込むシュートと、振りの鋭さを生かした思い切りの良い中距離砲の使い分けで得点を量産。イングランド人アタッカーには珍しく、シュートの選択肢を優先する面で面白い素材ではある。

ジェームズ・ウォード=プラウズ

化け物になりかねないポテンシャルを秘めた、次世代セインツの中心候補。抜群のパスセンス、視野の広さと正確なキックを完備し、順調に成長すれば大器となる逸材。

吉田 麻也

ディフェンスラインをガッツリ上げることに伴い、残念ながらガッツリ出番を削られてしまった日本代表CB。出たときはそれなりの仕事をしていただけに、チームの方針変更が大きくマイナスに働いた。オラオラ系のスペイン人ポチェッチーノにレギュラーから外されるとなると、吉田は一体どこでレギュラーを得ればいいのだろう、という不安に駆られる。どっちかというと緻密なポジショニングが必要なリトリートよりは得意の縦パスが生きるオラオラハイラインサッカーの方が向いている気はするのだけど。ただそうなると、裏のケア面で致命的にスピードが遅いんだよなあ。