レガネス戦のセビージャは3-1-4-2のシステムだった(結果は1-1、※図の番号は背番号ではない)。
システムの噛み合わせ図、赤がセビージャ。
レガネスの攻撃は、プレッシングからのセビージャのWB裏をSHが飛び出して突く。守備はハイプレス&コンパクトという設計。
お世辞でも順調とは言えず、美辞麗句の言葉を与えられない今季のレガネスでも、セビージャのビルドアップを混乱させることが出来るということが分かった試合となった。
レガネスの同数プレッシング図。
セビージャGKセルヒオ・リコ経由時は誰もプレスを掛けないことが徹底されていた。他がハマっているならば、前線に蹴り込むしかないからだ。
同数プレスで明らかにバタバタしていたセビージャは、ビルドアップ時にクラネビッテルの絡みが少ないのはピボーテとしては致命的だった。エンゾンジのように底の位置からSBの位置に移動することは無かった。それも他のCHとの補完性があるからこそであるが、この試合にはそのような組織性は見受けられなかった。
3バックのワイドCBが幅を取ることでWBを上げるまではセオリーだが、同数プレス時に外レーンのWBが絡まないとボール循環は厳しい。幅の優位性を有効的に扱うことが求められる。そのためサイドチェンジは大切だ。