UEFAはPK戦について、新たなシステムの導入を検討している。いわゆる『ABBAルール』だ。

これはPKの先攻・後攻による不公平さを減らすための施策。AチームとBチームがPKを蹴る場合、交互ではなく、「A1人目→B1人目→B2人目→A2人目→A3人目→B3人目→B4人目→A4人目→A5人目→B5人目」という順序にするというもの。

今月行われたUEFA U-17女子選手権で、この新たなPKシステムが試験運用に。そして、準決勝のドイツ対ノルウェー戦で、史上初めて『ABBAルール』でのPK戦が行われた(動画はUEFA公式で)。

ドイツ1人目:●

ノルウェー1人目:●

ノルウェー2人目:○

ドイツ2人目:●

ドイツ3人目:●

ノルウェー3人目:○

ノルウェー4人目:●

ドイツ4人目:○

ドイツ5人目:○

ノルウェー5人目:●

ノルウェー6人目:●

ドイツ6人目:○

最初の3人が連続で失敗したドイツが逆転。前に蹴った味方選手の結果に“連鎖”する傾向も見られた。

ノルウェー戦で4本のPKをセーブし、英雄になったGKスティーナ・ヨハネスはこう述べていた。

スティーナ・ヨハネス(U-17ドイツ女子代表GK)

「最初の3本を失敗したなら、それは非常に難しい。

全てのPKの前に自分自身にこう言い聞かせていた。『このボールを止めなきゃ!』って。

GKコーチと多くの練習を積んできた。PK戦について話し合っていたことを実行しようとした。

PKキッカーの軸足と助走をしっかりと見るようにしている。それがどちらに蹴るのかを察知する方法だった」

ドイツはスペインとの決勝もPK戦に。そこでもGKヨハネスがPKをストップし、見事優勝を遂げている。

【厳選Qoly】日本代表の2024年が終了…複数回招集されながら「出場ゼロ」だった5名

大谷翔平より稼ぐ5人のサッカー選手