編集部T:賛成
賛成か反対かの二択であれば賛成派だ。
「誤審も含めてサッカーである」という見方もあるが、言語道断の誤審で振り回されたチームや選手はたまったものではない。VARは彼らにとって頼みの綱になっているはずだ。
だが、気になる点はその運用方法にある。
VARは実行するタイミングにタイムラグがあるため、どうしても試合の流れをぶつ切りにしている感は否定できない。
観衆の盛り下げにも繋がる可能性もあるため、VARの映像をスタジアムのビジョンでも共有するなり、エンターテインメント性も考えて欲しいものだ。
編集部I:賛成
明らかな誤審で試合が決まってしまうことをもはや容認できない“空気”があるし、試合後の審判に対する非難もある程度は回避できる。
ただ、まだまだ試行錯誤の段階であるのも確か。試合がブツ切りになってしまう問題や、他スポーツにおける『チャレンジ制度』のようなものにするかなど改善点もある。
とはいえ、時代の流れとしてもテクノロジーを組み込むことを拒絶することはできないはず。
編集部H:条件付き賛成
われわれはすぐに100%を求めてしまうが、森羅万象、一方を取れば一方を失うのが世の常だ。
明らかな誤審が見逃されなくなった点においては歓迎すべきだが、例えば先月のブラジル戦のように、誰からの異議・申し立てもなく(?)試合が進行していたにもかかわらず、突然、「あれはファールでした。PKです」と言われても釈然としない。
せっかく研鑽を積んだプロの審判団がいるのだから、接触などの微妙なプレーは彼らの裁量に任せるべきである。一方で例えば基準が明確なオフサイドやハンドなどから得点に繋がった場面においては限定的に使用を認めたらいい。
機械は限りなく精密である。しかし、それを使うのは結局のところ人間なのだ。