“沖縄だから”できること
宮崎P――スタジアムでそのコーヒーを飲めたらいいですよね。
いろいろな可能性を感じています。スタジアムで提供することもそうですし、たとえばセブンイレブンさんが現在スポンサーについてくれているので、全国は難しいにしても沖縄県内の店舗だけでも飲むことができるとか。可能性はいくらでもあります。
収穫量としては最初どうしても限られます。ただ、今一緒にやっている又吉コーヒー園さんは、沖縄産コーヒーを1杯1,400円で提供しているんです。
宮崎P――1,400円!スペシャルティコーヒーですね。
そうです(笑)。メイドイン沖縄の国産のコーヒー豆はこれまでなかったので、ネスレ日本の高岡前社長もそういうプレミアムなコーヒーがあってもいいんじゃないかと言ってくれて。
沖縄だからできる部分もあると思うんですよ。リゾート感というか、ここだからこそ!というものにつながっていくかなと。
すごく楽しみですし、こういう取り組みにスポーツクラブがかかわることは意義深いと思っています。だからこそ、良いモデルケースにしたいですね。
もちろんこれは沖縄だからできることで、他の場所であればまた違う形になりますけど。
宮崎P――コーヒー豆にはブランド名をつけるんですか?「エスファウ」とか(笑)。
当然何かつけると思います。名前って大事ですからね。
宮崎P――雇用としてはどのくらい生み出せるイメージですか?
「6次化」までできればかなりの規模になると思います。町興しにつながるレベルですね。
だからこそかかわる人を増やしていきたいと思っています。自分たちだけでは限られてしまいますし、現状すでに畑などはこれ以上大きくするのが難しいところでやっているので。
今年も琉球大学で種を植えるところからスタートしますが、およそ1万粒。当然1万株くらいに育ちますが、自分たちだけで全部を植えることはできないので、他の農家の人たちに苗を提供して広げていってもらう。そういうことをやりながら仲間を増やしていきたいです。
今はだいたい10年を一つの目安にしています。10年でどのくらいまでできるか。ネスレさんもそこまではサポートしてくれるとのことなので、10年後に沖縄のコーヒー生産がどこまで広がっているか楽しみです。
もちろんその間、クラブとしてはコーヒー以外の取り組みも増やしていき、より地域に根ざした存在になっていければと思います。
大きく変化するこれからの時代、多様な立場の人や団体が、新しい価値を“共”に“創”り上げる「共創」という考え方はより重要な要素となってくるだろう。
そうしたなか、高原直泰と沖縄SVはある意味で一歩先を行く取り組みを進めている。
サッカークラブあるいはスポーツクラブが、地域とともにどのように生き、発展的な良い関係性を築いていくのか。
「サカつく」的な観点からも今後の彼らの歩みに大いに注目していきたい。
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プレイヤーは自分だけのオリジナルクラブの全権監督となり、クラブを育て、選手をスカウト。そして、育てた選手とともに世界の頂点を目指します。
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