――今の川崎のサッカーだと、中盤3枚はプレーエリアがすごく広く、役割も多岐にわたります。そのなかで気を付けていることはどんなところですか?
気を付けていることはあまりないですね。ただ、“つながり”の部分は気にかけてプレーしています。
アンカーの選手とつながること。サイドバックの選手とつながること。ウィングの選手やFW選手、逆のインサイドの選手とつながることに関しては意識しています。
――そうした役割、ポジションの面白さみたいものも感じています?
そうですね。もともと自分はボランチが多かったので、それよりも前に位置を取ってプレーすることが増えことにより、色々と新しい発見をしながらプレーしています。
ボランチとしては常に前を向いてプレーできていたので、ゴールに背を向けてボールを受けることも今まであまりありませんでした。そういった背負うプレーもできているので、新しい発見をどんどんしながら、まだまだ成長できると思います。そういう意味でのやりがいはすごく感じています。
「周りからの“刺激”は自分にとって一番のスパイス」
――7月にはドイツ王者バイエルン・ミュンヘンと対戦しました。川崎の中でも瀬古選手のプレーが目を引いた試合と個人的に感じているんですが、実際に対戦してみてどうでしたか?
やっぱり個人個人のスキルは高いなと思いました。ただ彼らはまだプレシーズンだったので、何もできないという風には思わなかったです。
なかなか対戦できる相手でもないですし、自分のやりたいことというか、せっかくのチャンスだからどんどんチャレンジしようと思っていたプレーがうまくいくシーンが多くて、自信にもつながりました。これが“正解”になっていけばいいなと思うような時間でしたね。
――夏に明治大時代ボランチで組んでいた安部柊斗選手がFC東京からベルギー1部のモレンベークへ移籍しました。海外への気持ちは?
もちろんあります。柊斗もそうですし、横浜FCで同期だった松尾(佑介)もベルギーにいます。さっき言っていただいたように森下(龍矢)や(三笘)薫は日本代表に選ばれています。
身の周りにいる選手たちの“刺激”というのは、自分にとって一番のスパイスなので、その辺は何か嬉しいような、悔しいような想いを常に持っています。