今季、セルティックで圧巻の活躍を続けている日本代表FW前田大然。
先月22日のCLヤングボーイズ戦では一発退場を宣告されたが、セルティックの処分不服申し立てが受け入れられ、出場停止が2試合から1試合に軽減された。
これで前田はバイエルン・ミュンヘンとのCL決勝ラウンドプレーオフに2試合とも出場できることになった。
『The Scotsman』によれば、セルティックのブレンダン・ロジャーズ監督は、前田についてこう話していたそう。
「昨晩、素晴らしいニュースが飛び込んできた。
彼は並外れた選手だ。ゴールだけでなく、プレッシングやゲームへの誠実さなど、チームに価値を与えてくれる。だから、あのメンタリティと能力が与えられたことは、我々にとって大きな驚きだったが、嬉しい驚きでもあった。
(バイエルンとの初戦は欠場すると思っていたので)私は3試合、彼の足を使いまくったよ!(笑)誤解しないでほしい。彼は試合で問題ないさ。
彼はかなりの距離を走っている。イングランドのプレミアリーグに行けば、そのリーグに必要な走力とフィジカルを備えている選手はもちろんいる。
でも、才能がなくてもできることを、彼は最高レベルでやっている。走ること、プレスをかけること、走り続ける意志は本当に信じられないくらいだ。そういう選手とはあまり仕事をしたことがない。
もちろん、一気に走れる選手もいるが、走りたいという気持ちがある選手では最高レベルだ。だから、彼がここにいてくれて本当にラッキー。彼は成長し続けているし、今では落ち着きもある。彼はあらゆるタイプのゴールを決めているし、だから、一緒にいることをとてもとても喜んでいる。
クラブは素晴らしかった。報告書が届くとすぐに(処分撤回を求める)控訴をした。
UEFAには最大限の敬意を払っているので、我々はおそらく実を結ぶことはないだろうと考えていた。
その後、彼がプレーできると聞かされた時は『なんてこった…彼は3試合にフル出場しているぞ』と思ったね。
彼はストライカーとしてもウィンガーとしてもこれ以上できないくらい走ってくれた。とはいえ、ありがたいことに彼はエネルギーの塊だから大丈夫さ。
控訴が通ったのは少し驚いた。でも、2試合だったので当然だ。あの言葉は何だった?Assault(暴行・暴力行為)だ。
(2試合出場停止とされたのは)Assaultが原因だった。あれはリポートにあったようなAssaultではなかった。
だから、その点だけでも、クラブは素晴らしかったと思う。控訴の結果、ありがたいことに勝訴した」
出場停止を見越して、この3試合は前田を酷使していただけに、処分軽減には驚いたとのこと。
そのうえで、前田の並外れた走力を褒めちぎりつつ、相手に対する暴力行為ではなかったとも述べていた。バイエルンとの1stレグは12日、2ndレグは18日に行われる。