スペインの5部リーグを戦っているエル・パルマルCFは、理学療法士のヴィンチェンツォ・アンテヌッチ氏が死去したと発表した。

『Antena3』によれば、アンテヌッチ氏は28歳の理学療法士で、イタリアからスペインに渡ってきた人物であったという。

2016年からムルシアにあるサンアントニオ・カトリック大学で学び、そこで出会った彼女の出身地であるスペインに骨を埋めることを決めていたとのこと。

しかし昨年のクリスマスに患った肺炎の状態が思わしくなかったことから病院の検査を受けたところ、遺伝的な心臓の病気が発見されたという。

日が経つたびにその容態は悪化し、左心室と右心室のすべてがほぼ機能しなくなり、心臓は通常の15%しか動いていなかったそうだ。

さらに集中治療室に入院後も肝臓の感染症にもかかってしまうなど、不運な出来事が複数起こっていたという。

根本的な問題に対処するため心臓の移植手術を待っていたが、12日にアンテヌッチ氏は息を引き取ったとのことだ。

スペインは臓器提供について「推定同意方式」が導入されており、故人の意思表明がない限りは臓器の提供に同意しているとみなされるシステムである。

心臓の病気から生き延びたサッカー選手たち

そのためヨーロッパの中でも最高の臓器移植率を誇っている地域として知られるが、今回はドナーが見つかる前の待機中に患者の命が失われてしまったという。

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