昨年12月のインテル戦で意識を失い、緊急搬送されたフィオレンティーナMFエドアルド・ボーヴェ。

22歳の彼は不整脈による心停止を起こしたとされており、皮下除細動器の埋め込み手術を受けた後に退院したが、プレーからは遠ざかっている。

『Rai』などによれば、サンレモ音楽祭に招待されたボーヴェは、こう話していたそう。

「僕にとってサッカーは表現の手段。サッカーがないと、同じ気持ちにはなれない。何かが欠けているように感じる。声のない歌手のようで、大きな愛を失った人のよう。今の自分は不完全で、少し虚しく、何かが欠けているように感じる。

皆さんに感謝したい。何もわからないまま病院で目を覚ました僕に皆は純粋な気持ちで喜んでくれた。自分を失うことへの恐怖が本当にどれほどあったのかを理解させてくれた。この恐怖はとても重要で、すべてが適切な時に適切な場所で起こったことは幸運だったと思う。

僕は13分で病院に搬送されたけれど、残念ながら、救助が迅速でなかったために僕と同じような出来事で愛する人を失った人々の証言を最近たくさん聞いた。

応急処置の重要性を強調したい。僕の話は、生と死の境界線がいかに薄く、いかに周囲の人々に頼っているかを理解させるものになった。

応急処置に関する情報が多ければ、より無意識的に安全になる。他の多くの人々にも、適切なタイミングで適切な場所でそれが起こってほしかった。

不幸にも愛する人を失った人たちに寄り添いたい。僕は皆が示してくれた親密さに助けられた。誰もがこれほど幸運なわけではない。このような親密さとサポートを得られないすべての人々に自分の思いを送りたい」

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なお、イタリアでは除細動器を体内に埋め込んだ状態でプレーすることは認められておらず、ボーヴェはその装置を外すか否かを今後決めることになる。

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