イングランド・プレミアリーグは、今夏の移籍マーケットを2回に分けて設けることを発表した。

これは、今夏行われるFIFAクラブワールドカップを戦うマンチェスター・シティとチェルシーが選手を獲得できるようにしたもの。

大会は6月14日から7月13日にかけて行われる予定となっているが、通常の移籍マーケットは7月1日からスタートするため、新たな選手の登録が不可能な状態で開幕を迎えてしまう。

そこでFIFAはこの大会のためにルールを変更し、クラブワールドカップに出場する場合は6月1日から10日まで、さらに6月27日から7月3日まで選手の新規登録を可能とした。

それに従う形で、イングランド・プレミアリーグも6月1日から10日まで、さらに6月16日から9月1日まで選手の新規登録を認めることになったという。

マンチェスター・シティとチェルシーが他のプレミアリーグのクラブに対して有利になることを避けるため、コンペティション全体で移籍期間を合わせた形である。

ただ『BBC』はその問題点も指摘している。それは選手の契約期間と移籍期間がズレてしまうことだ。

チャンピオンズリーグ決勝は5月31日に開催され、その後UEFAネーションズリーグやワールドカップ予選が6月6日から10日にかけて開催される。

一つの例としてはアレクサンダー=アーノルドがあげられている。現在、彼はクラブワールドカップに出場しないリヴァプールとの契約を6月30日まで結んでいる。

仮に彼がレアル・マドリーに移籍する場合、リヴァプールが特別な許可を出すか契約を解除しない限り、クラブワールドカップのグループステージでプレーできない。

また、逆にマンチェスター・シティとの契約が6月30日までとなっているケヴィン・デ・ブライネの場合は、グループステージだけしか出場できないという状況になる。

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もし決勝トーナメントでもプレーしたいのであれば、シティと契約更新するか、特別な短期契約を結ぶか、移籍先のクラブと何らかの合意をするしかない。

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