超絶ゴラッソは打つと決めていた

開幕戦以来の先発出場となったこの日は、ボランチの位置で攻守に貢献。攻めれば持ち前のテクニックで相手をいなし、守れば身体を張ったプレーで大分を苦しめた。

「試合に入ってないメンバーたちも目をギラつかせて、隙あらば(試合に)出てやるぞというポジション争いの中でやっている」とエドゥアルド。ボランチでコンビを組んだMF田口泰士をはじめ、MF横山暁之(あきゆき)やMF品田愛斗(まなと)、MF小林祐介ら強力なライバルたちとのポジション争いはし烈を極める。

定位置確保に燃えるエドゥアルドは指揮官の「バトルで強い選手を(試合に)入れたい」という狙いにハードワークで応え、中盤を制圧し続けた。千葉は試合の主導権を握りながらも、なかなか決定機を作らせてもらえなかったが、ケガに苦しんだ男の鬱憤(うっぷん)を晴らす超絶ゴラッソがチームを救った。

積極的に攻撃参加を繰り返したエドゥアルド

後半9分に左サイドでボールを受けたエドゥアルドは、そのまま躊躇なく右足一閃(いっせん)。ボックス前から放たれた強烈な無回転ミドルシュートはゴール右側に突き刺さり、1万1607人の観客を熱狂させた。

決勝点を沈めた背番号6は「実は試合開始のホイッスルが鳴った瞬間から狙っていたんです。あのシーンが生まれたら、絶対に足を振ろうと思っていました」と今季初ゴールへの執念を口にした。

決勝点を決めて仲間と喜ぶエドゥアルド(中央)

「やっぱり日々の積み重ねだと思います。自分たちが積み上げてきたものはピッチの中で表現できていますが、それは日々の練習の中で積み上げてきたからこそ出せるんだと思います」と、これまでの努力が実った瞬間だった。

千葉はこの得点を守り切り、1-0で勝利。4連勝を目指す次節は25日午後7時にホームでブラウブリッツ秋田を迎える。

サポーターに感謝を告げるエドゥアルド

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千葉を熱く愛する男は「自分は学ぶことがすごく好きなんです。サポーターの方々が(自分の日本語で)喜んでくれたと聞いて、さらにうれしくなりました」と、進化し続ける自身の語学とサッカーでフクアリを笑顔にする。

(取材・文 浅野凜太郎、写真 縄手猟)

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