10位:ダンカン・エドワーズ

国籍:イングランド

所属したチーム:マンチェスター・ユナイテッドなど

ダンカン・エドワーズにとって最大の悲劇は、10代でのキャリアが人生のほとんどを占めたことだ。1958年のミュンヘン空港での事故により、21歳にして命を落としたからだ。

「ベイビー・ジャイアント」と呼ばれた大柄な選手で、16歳でマンチェスター・ユナイテッドにデビューしたころから180cmを超えていた。体格と俊敏さとセンスを兼ね備えた彼は象徴的なMFであったが、若くして伝説となってしまった。

9位:マイケル・オーウェン

国籍:イングランド

所属したチーム:リヴァプール、レアル・マドリー、ニューカッスル・ユナイテッド、マンチェスター・ユナイテッドなど

18歳でリヴァプールのエースに君臨、1998年W杯では“神の子”と呼ばれた伝説的ゴールを決めた「ワンダーボーイ」。ジェットシューズを履いたような爆発的加速を武器に、若くしてゴールを量産した。

18歳にしてバロンドールの4位に選出された彼は、まさに10代がキャリアのピークであった。悪夢のようなスピードで数々のディフェンダーを翻弄し、恐怖に陥れた。

8位:ジミー・グリーブス

国籍:イングランド

所属したチーム:チェルシー、ミラン、トッテナム、ウェストハムなど

17歳でチェルシーのトップチームにデビューした伝説のストライカー。21歳の誕生日を迎える前にリーグで100ゴールを決め、当時の史上最年少記録を打ち立てた。

イングランド代表でも18歳で確固たる地位を築き、記録的な6回のハットトリックを達成。ただ1966年のワールドカップではグループステージでケガをし、決勝ではあのジェフ・ハーストにポジションを奪われた。

7位:ウェイン・ルーニー

国籍:イングランド

所属したチーム:エヴァートン、マンチェスター・ユナイテッドなど

16歳でエヴァートンにデビューし、いきなりアーセナル相手にスーパーゴールを決めたルーニー。17歳でイングランド代表入りし、18歳で臨んだEURO2004では4得点を決めたものの、骨折によって準々決勝で離脱した。

しかし10代にして与えたそのインパクトは圧倒的なもので、そのエネルギーや自信あふれるプレーに世界は称賛を惜しまなかった。

6位:ラミン・ヤマル

国籍:スペイン

所属したチーム:バルセロナ

15歳でバルセロナの下部組織からトップチームへと登録され、16歳でリーガ公式戦デビュー。16歳で出場した2024年のEUROでは(※大会期間中に17歳の誕生日を迎えた)準決勝のフランス戦で史上最年少得点記録を記録し、世界中から“神童”と呼ばれることになった。

スピード、フェイント、多彩なゴールパターンを兼ね備え、ネイマールやメッシの少年期を彷彿とさせるスター。まだ未来は不透明だとはいえ、怪我さえなければ歴史的な選手になるはずだ。