9日、元日本代表MF鈴木啓太氏のYouTubeチャンネルに、同じく元日本代表FWの前園真聖氏が出演した。
動画では、1996年のアトランタ五輪をテーマに、当時の舞台裏や若き日の元日本代表MF中田英寿氏との出会いについて語った。
中田氏との最初の出会いは、アトランタ五輪最終予選の前に小倉隆史氏が負傷し、中田氏が代わって召集されたのがきっかけだったという。
「入ってきたときから堂々としていた」と初対面の印象を振り返る前園氏は、中田氏と同部屋になった際のエピソードを明かした。
当時はそれほど喋らなかったという中田氏。
部屋ではイタリア語の本を読んでいることが多かったらしく、前園氏は「部屋でイタリア語の本読む奴いるんだ」と驚いたと明かした一方で「俺はゴシップ誌ばかり読んでいた」と語り、笑いを誘った。
また、ある日食事を終えて部屋に戻ると、自身の荷物がきれいに片付けられ、整理されていたことに驚いたという前園氏。
きっちりと畳まれ、整頓された荷物は、すべて中田氏が整理したもので、「こっちのほうが取りやすいし、見やすいでしょ」といっていたそう。
中田氏の几帳面な一面が見えるエピソードだが、前園氏はこれに「えぇ、こんな奴いるんだ」と衝撃を受けたそう。
中田氏はピッチ内外を問わず、自分を律し、整理された生活を送っていたということだろうか。
前園氏にとって中田氏との出会いは、強烈なインパクトを残した出来事だったようだ。