零封で勝つ準備はできている

リーグ開幕守護神を務めた吉丸は、4月23日に開催されたアスルクラロ沼津戦から先発出場機会を失っている。それでも黙々とメニューを消化しながら、ぎらつくような視線でボールをキャッチしていた。

真剣な面持ちで練習に励む吉丸

「出ているときも、出ていないときもやることは、変わらないと思っている。試合に出るとなったときの準備を出ていないときはするし、試合に出ているときは出る準備をするという面では変わらない。 自分のパフォーマンスを出せればいいと思っているので、そこの準備はできていると思います」と意欲を見せた。

正守護神争いに沸々と闘志を燃やす吉丸だが、練習中のメリハリを意識している。

「キーパー全体の雰囲気は失点をしているけど、雰囲気を悪くしないで、いつも通り練習でプレーして試合に出る選手を送り出すことができれば、出る選手も気持ち良くプレーできるのかなと思っています」と調和を重んじている。

失点はGKだけの課題ではなく、チーム全体の課題だ。失点をすれば矢面に立たされやすいポジションなだけに難しさはあるが、吉丸はこの問題を冷静に捉えている。

「いいシュートが入れば失点してしまう。どうしてもキーパーというポジションはリアクションになる。前を動かしたりというプレーはもうちょっと必要になってくるのかなと思っています」とフィールドプレイヤーに指示を出して、GKだけでは食い止められない失点を減らす構えだ。

スピードボールを処理する吉丸

リーグ戦9試合連続失点と悪い流れを断ち切れないでいる状況だが、背番号22はポジティブな面持ちで試合を見据えている。

「ここまで失点が続いているので、ゼロで勝てれば一番いいと思う。うちの選手だったら点を取れるので、ゼロに抑えれば勝つ確率はかなり高くなると思う。ゼロにこだわるところで頑張っていきたい」と意気込んだ。