J3のSC相模原は1日、2026シーズンのJ2クラブライセンス交付申請にあたり、「施設基準例外規定2」の定めに沿った「スタジアム整備計画」を提出したと発表した。
SC相模原は2021シーズンに施設基準の例外規定の適用によりJ2ライセンスを取得し、2023年6月30日までに施設基準を満たすスタジアム整備に関する具体的な計画を提出することが求められていた。
そして、コロナ禍の影響を考慮した2年の提出猶予期間を経てむかえた2025年6月30日に「スタジアム整備計画」をJリーグ宛に提出している。
SC相模原のホームタウン、相模原市では今年5月、相模原駅北口地区の土地利用計画において、多目的スタジアムを含む提案が見送りに。
注目されていたなかで、今回提出されたスタジアム整備計画では、設置場所は「神奈川県海老名市内」とし、規模は「Jリーグスタジアム基準(J1基準)1.5万人以上の席数を満たす多目的スタジアム」と明記。
SC相模原は2021年8月に海老名市をホームタウンに追加しており、そこでのスタジアム整備を目指すことになった。SC相模原の西谷義久代表取締役社長のコメントは以下の通り。
「このたび、J2クラブライセンス交付の申請にあたり『施設基準例外規定2』の定めに沿った『スタジアム整備計画』を提出しました。ご協力いただいた関係者の皆さまには、心よりお礼申し上げます。
新たな計画の候補地は神奈川県海老名市内を想定しています。
海老名市は、神奈川県内でも近年高い人口増加を示しており、鉄道の新路線開業などにともなって都心部へのアクセスが向上するなど、首都圏において最も注目されている街の一つだと認識しています。
SC相模原としても、市制施行50周年をむかえた2021年からホームタウンに設定させていただき、市民の方をご招待するホームゲーム『海老名市ホームタウンデー』の開催やトップチームの練習場所をご提供いただくなど、有形無形のサポートをいただいています。今般の計画提出にもご理解をいただきましたこと、感謝の念に堪えません。
この計画の推進を通じて、海老名市におけるスポーツ・文化の発展やシティブランドの向上に貢献してまいりたいと思います。
計画の実現にあたっては、これから解決していくべき課題が多く存在します。ホームタウンの市民の皆さま、行政機関の皆さま、地元企業の皆さま、ファンサポーターの皆さま、スポーツ業界の皆さまなど多くの方からのご支援をいただきながら一歩ずつ進んでまいりたいと思いますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします」
今回の発表を受けて、海老名市議会議員を務める永井浩介氏がXで反応。以下のように綴っている。
「公式に発表されました。様々なハードルがありますが、渋滞対策なども含めて街づくりの為にも一つ一つ…人流をどう作れて、それを如何に活かせるか。DeNAさんとどこまで連携が取れるかも大事なピースの一つ。夢のある構想を展開したい。」
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SC相模原は2022年10月、DeNAが運営会社の株式過半数を取得。Jリーグに本格参入しており、彼らの手によるスタジアム整備が相模原市外で本格的に動き出したと言えそうだ。