かつてプレミアリーグなどで活躍した元韓国代表MFキ・ソンヨン(36)は現在、韓国1部・浦項スティーラーズに所属している。
そんな世界的な選手から「性的暴行を受けた」と主張した小学校時代の後輩2人に対し、キへ総額1億ウォン(約1070万円)を支払うよう命じる判決が下った。韓国メディア『東亜日報』が伝えている。
この後輩2人は、全羅南道の小学校のサッカー部に所属していた2000年1月から6月ごろ、キを含む先輩らから性的暴行を受けたと2021年に主張。これに対してキは事実無根を訴えて名誉棄損で告訴し、さらに5億ウォン(約5400万円)の損害賠償を請求する訴訟も起こした。
キに訴えられた後輩2人も、キを相手取り2億ウォン(約2100万円)の損害賠償訴訟を提起したが、1審・2審ともに敗訴した。
同メディアによると9日、ソウル中央地裁民事14部は原告の一部勝訴の判決を言い渡し、被告らに原告への1億ウォンの支払いを命じた。
2011年AFCアジアカップの準決勝・日本戦でゴール後に“猿真似”パフォーマンスを行い、日本人への人種差別的行為だとして日韓間に大きな遺恨を残したことでも知られるキ・ソンヨン。
先日FCソウルからライバルの浦項へ電撃移籍した際にも物議を醸したが、法廷での戦いに決着がつき、これでようやくサッカーに集中できそうだ。