[日本フットボールリーグ(JFL)第16節 ヴィアティン三重 0-2 いわてグルージャ盛岡、13日、いわぎんスタジアム・Aグラウンド]

三重は盛岡に敗れ、泥沼の7試合勝ちなしに…。

この日11試合ぶりに先発復帰したGK稲葉亜我志(あがし)は古巣相手に懸命にゴールを守るも、2失点を喫した。

GK、ディフェンスライン一丸で守備を立て直し、巻き返しを図る。

古巣戦に臨むも…

盛岡にゲームを支配された三重は成す術なく敗れた。

相手のコンパクトな陣形から素早い寄せに手を焼き、緻密なパスワークに翻ろうされて苦しんだ。試合開始早々の前半4分に失点し、同36分にも追加点を許して勝ち筋を見出せなかった。

後方からパスをつないで組み立てに参加した稲葉

稲葉は「1失点目で自分がはじきれなかったところから崩れてしまった…。すごく大きな責任を感じています。そこから、チームにいい流れを作れなかった。自分自身はシュートを止めて乗っていくタイプのキーパーですから、そこできっちり止めて、その後も安定したプレーを見せれなかったことがすごく残念ですし、悔しいです」と肩を落とした。

今季新加入の背番号17は開幕スタメンを勝ち取ったが、第4節と第5節で連敗を喫して正守護神の座をGK森建太に明け渡していた。

11試合ぶりに先発した復帰戦の相手は昨季まで所属していた盛岡だった。

「相変わらずすごく温かいサポーターの方々で、改めて岩手の方々は素晴らしいし、優しい県民性も皆さんいい方ばかりでした。個人的に自分を応援してくれている方々も多いですし、その方々のためにも、結果で返すことが一番だと思う」と恩返しの勝利を目指したが、昨季までJリーグに所属していた難敵に屈した。

高い跳躍でハイボールを処理した稲葉(中央、緑)

チームは6試合連続失点中であり、9失点を喫している。GK、ディフェンスライン一丸となって守備を再整備する必要がある。

「最近クロスからの失点も多いです。きょうもそうですけど、ゴールの中央を割られるシーンが多かったので、そこに人数をかけて、相手にいい状態でクロスを上げさせないこと。またいい状態で、中でシュートを打たせない、ヘディングさせないということが大事だと思う。そこの距離感、共通意識を持って守ることが大事だと思います」と守備を立て直して巻き返しを誓った。

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「全勝できるように個人の能力を上げて、どんな状況でも無失点で、勝ち切る試合を増やしたいと思います」と個人としての成長も誓った守護神は、守備面の貢献で次節ホーム・飛鳥FC戦(19日午後7時、LA・PITA東員スタジアム)に向けて闘志を燃やしていた。

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