バーガーキングで食事をしていた33歳のGKを殴打して殺害したとして、22歳のサッカー選手に懲役6年8ヶ月の刑が言い渡されたとのこと。

『Daily Mail』によれば、事件は昨年12月15日の日中にヨーク駅のバーガーキングで発生したものだという。

被告となったのはソーナビー、ノースアラートン、ピカリングなどのクラブでプレーしていた22歳のマッケンジー・ディチコという選手だそう。

酒に酔っていたディチコら4人のグループは、付近のバーでトラブルを起こして追い出されたあと、駅構内の売店で食べ物を買って電車を待っていたとのこと。

そこに通りかかったのが、被害者となった33歳のGKジェームズ・ヒッチコック氏だったという。

ヒッチコック氏は友人らとともに日帰り旅行をしていたが、ディチコらに向けて指を指すようなジェスチャーをしたところがカメラに映っていたようだ。

それに対して激昂したディチコとヒッチコック氏は口論となったが、一旦は両者ともに落ち着き、その場を離れたそう。

しかしながらその後ディチコは、一度プラットホームへと行ったあとで構内に戻り、バーガーキングで食事をしていたヒッチコック氏の後頭部に力強くパンチを繰り出したという。

これによって頭部に重傷を負ったヒッチコック氏は病院へと緊急搬送され、その3日後には家族に見守られながら息を引き取った。

ジェームズ・ヒッチコック氏はバートン・タウンFCというクラブでプレーしていたセミプロで、プレーの傍らで世界的航空宇宙関連企業のBAEシステムズでエンジニアを務める文武両道の選手だったとのこと。また、妻エイプリルとの間には6ヶ月の息子がいたという。

この事件は地域に大きな衝撃を与えており、クラブはヒッチコック氏の名前を冠したカップ戦や追悼試合を行い、突然の彼の死を悼んだとのことだ。

ディチコは事件後その場を離れていたものの、防犯カメラなどの調査によって身元が判明したあとに逮捕され、今回の裁判で懲役6年8ヶ月の刑が言い渡されたそうだ。

その日世界は涙を流した…非業の死を遂げた6選手

なお、ディチコとヒッチコック氏の間に面識はなく、事件の日が初対面であったという。

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